初心者のためのテキサス・ホールデムマニュアル

初心者向けステップ

初心者が知るべきテキサス・ホールデムポーカーのルールや用語解説

まずトランプを使ったゲームである一般的な「ポーカー」は、とても簡単に言うと「5枚のカードで"役"(ポーカーハンド)を揃える」ゲームです。参加するプレイヤーの中で、一番強い役を揃えたプレイヤーが勝ちとなります。現在、さまざまな種類のあるポーカーの中でも主流となっているのが、「テキサス・ホールデム」です。 この記事では、ポーカーの基礎からテキサス・ホールデムの基本ルールまでを簡単に押さえていきます。

01.ポーカーの役一覧と強さの順番テキサス・ホールデムポーカーのプレイ方法講座/役の説明篇

この記事では、ポーカーの基礎からテキサス・ホールデムの基本ルールまでを簡単に押さえていきます。

まず最初に、ポーカーの役についてご紹介します。役は5枚のカードから成っており、役を弱い順で並べると次のようになります。(括弧内は別名)

1.ハイカード

2.ワンペア

3.ツーペア

4.スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド/トリップス/セット)

5.ストレート

6.フラッシュ

7.フルハウス

8.フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド/クアッズ)

9.ストレートフラッシュ

10.ロイヤルフラッシュ

数字が大きいほうが強い役となっています。順を追って見ていきましょう。

1.ハイカード

 画像①_ハイカード

後述する役が何も揃っていない、役なしの状態です。

2.ワンペア

画像②_ワンペア

同じ数字が2枚あること(ペア)。

3.ツーペア

画像③_ツーペア

同じ数字2枚の組み合わせが2組あること。

4.スリーカード

画像④_スリーカード

同じ数字3枚の組み合わせがあること。

5.ストレート

画像⑤_ストレート

スート(柄)に関係なく、連続する数字のカードを5枚揃えること。なお、Aを挟んでKと2をまたぐことはできず、例えば「Q・K・A・2・3」といった組み合わせは認められません。

6.フラッシュ

画像フラッシュ

数字に関係なく、5枚すべてが同じスート(柄)であること。

7.フルハウス

画像フルハウス

スリーカードとワンペアの組み合わせ。

8.フォーカード

画像フォーカード

同じ数字のカード4枚を揃えること。

9.ストレートフラッシュ

画像ストレートフ

連続する5枚の数字のカードを、同一のスート(柄)で揃えていること。

10.ロイヤルフラッシュ

画像ロイヤルフラッシュ

連続する5枚の数字のカードを、同一のスートで揃えるストレートフラッシュの中でも最強の役である「10・J・Q・K・A」のストレートフラッシュが「ロイヤル(ストレート)フラッシュ」と呼ばれます。

z以上が、ポーカーの役一覧です。ポーカーでは自分の役の強弱が勝負の判断を左右するのでしっかりと理解しておきましょう。

02.テキサス・ホールデムポーカーの基本的な流れやルール

ここからはいよいよポーカーの世界基準ルールであるテキサス・ホールデムについて解説していきます。

コミュニティカードと手札が表示されている画像.png

端的に言うと、テキサス・ホールデムではプレイヤーそれぞれに配られた2枚のカードと、プレイヤー全員が共有する公開された"コミュニティカード"5枚、合計7枚で役を作り、チップをベットするなどの駆け引きを行います。

コミュニティカードは最初に3枚、その後は1枚ずつ公開されていきます。公開される度にプレイヤーはゲームを続行するか、フォールド(離脱)するかを選択出来ます。

ゲームから降りるプレイヤーも出る中で最終的にプレイヤーが2人以上残っていた場合には、ハンド(手札)を見せ合う「ショーダウン」をし、役の強弱によって集められたチップの獲得者を決めます。

なおショーダウンの前にプレイヤーが1人になってしまった場合は、その時点で残りのプレイヤーの勝利になります。

このゲームを繰り返すことで、手持ちのチップがなくなったプレイヤーから脱落していきつつ、試合を通じて最後の一人となること、あるいは最も多くチップを獲得することを目指します。

自分が揃えられる役と相手が揃えられる役のポテンシャルを予想して、チップを賭けるかどうか、つまり「勝負するかどうか」を判断する心理戦が醍醐味の、非常に魅力的なマインドゲームです。

大まかな試合の流れを追いながら、そのルールを見ていきましょう。

テキサス・ホールデム遊び方講座/役の説明篇

■試合の流れ

最初に、プレイヤーにカードを配ったり賭けられたチップをとりまとめるディーラーとプレイヤーがいます。カジノやコンピュータゲームなどでは、基本的に専任のディーラーがいます。知人らと遊ぶ場合には、プレイヤーの1人がディーラーを務めて順番に交代していくこともあります。ここでは、専任のディーラーがいると仮定して説明していきます。

まず、ディーラーは試合開始時に、プレイヤー全員に同数のチップを配ります。プレイヤーは、このチップをより多く集めることが目的です。

■ベッティングラウンドの流れ

ディーラーの既存画像.png

・ラウンド0

ゲームが始まると、ディーラーは"ディーラーボタン"の位置を公平に決めます。ディーラーボタンとは、アクションの順番を決めるための目印です。

このボタンが置かれたポジションのプレイヤーはボタンと呼ばれます。そしてボタンから時計回りにスモール・ブラインド、ビッグ・ブラインドと呼ばれるポジションのプレイヤーが続きます。

ディーラーボタンが移動する画像.png

またこのディーラーボタンの位置はゲーム毎に時計回りに移動していきます。

・ラウンド1(プリフロップ)

プリフロップの既存画像.png

ハンド(手札)を2枚配られた後に、プレイヤーはチップをベットするかどうかを選択できます。なお、スモールブラインド、ビッグブラインドの両名は強制的に規定の枚数のチップをベットされるルールが存在します。ビッグブラインドは最低ベット枚数全て、スモールブラインドは最低ベット枚数の半分が強制的にベットされます。

なおこの両名が勝ち目なしと判断した場合、強制ベット分のチップは捨てることになりますが、フォールドすることも可能です。

プリフロップの時点で、チップのベットやフォールドなどのプレイヤーのアクションは、ディーラーから見て、ビッグブラインドの左隣のアンダー・ザ・ガンから時計回りで進んでいきます。

・ラウンド2(フロップ)

プリフロップの既存画像.png

フロップではコミュニティカードがテーブル中央に3枚公開されます。このラウンド以降は、スモールブラインドから時計回りでプレイヤーのアクションが進みます。一番手のプレイヤーが既にフォールド済みの場合は、時計回りで残っているプレイヤーから始まります。

・ラウンド3(ターン)

ターンの既存画像.png

ターンではコミュニティカードがテーブル中央に4枚公開されます。その後、ベットするかどうか各プレイヤーは規定の順で決めていきます。

・ラウンド4(リバー)

ターンではコミュニティカードがテーブル中央に5枚公開されます。その後、ベットするかどうか各プレイヤーは規定の順で決めていきます。

リバーの画像.png

03.ポーカーのベットのアクションについて

ポーカーのベットのアクションの種類

先ほどは全体の流れを説明するために、ベットアクションの解説について割愛しましたが、プレイヤーは自分の番になると、チップをベットする枚数を選択できます。そしてそのベッティングアクションにはそれぞれ名前が付けられています。

コール:前の人と同じ額のチップをベットすること。

レイズ:前の人のベット額にさらに上乗せして、ベットすること。

フォールド:勝負せずに、このゲームから降りること。以後、このゲームには参加することはできません。

チェック:ベットせずに、自分の順番をパスすること。0チップをベットする、とも捉えられます。このラウンドで自分より前の人が誰もベットをしていない状態の時のみ行えます(プリフロップでは行えない)。

プリフロップでのアクション

プリフロップでは、ビッグ・ブラインドの左隣から時計回りにベットのアクションを行っていきます。重要なのは、このゲームに参加しているプレイヤー全員がベットしているチップ額が揃わないとゲームは進行しないということです。

画像1.png

例えば、最低ベット枚数が20枚で、アンダーザガンのプレイヤーが20枚ベットして、ビッグブラインド以外のプレイヤーが全員フォールドしたと仮定します。この場合、ビッグブラインドも強制ベットで20枚ベットされている状態で始まるので、既に全員のベット枚数が揃っていることを意味します。

ビッグ・ブラインドのプレイヤーはチェック(0枚ベット)をすることで、次のラウンドに進みます。

画像2.png

ただしこの際、ビッグ・ブラインドが20枚分上乗せしてレイズして、合計ベット枚数が40枚になった場合、アンダーザガンはコール(前のプレイヤーと同数ベットする)しなければ、次のラウンドに進むことはできません。

このように残ったプレイヤーのベット枚数が同数になったタイミングで次のラウンドに進みます。

そのため、ビッグ・ブラインドの左隣のプレイヤーは、ここでコールかレイズ、あるいはフォールドを選択します。

この際、各プレイヤーがベットしたチップはすべてディーラーによって集められます。

なお、ビッグ・ブラインド以外のプレイヤーが全員フォールドしていた場合、ビッグ・ブラインドの勝利となり、この段階で集められたチップはすべてビッグ・ブラインドのものとなり、今回のゲームは終了し、次のゲームが始まります。

フロップ以降のベットのアクション

アクション画像3.png

フロップ以降のベッティングラウンドでは、自分より前の人が誰もベットしていない場合には、アクションとしてチェックの選択が可能です。プレイヤー全員がチェックをした場合には、コミュニティカードが新たに1枚公開されます(ベッティングラウンドが一つ進む)。

もちろん前までのプレイヤーがチェックをしていたとしても、自分の順番が回ってきたプレイヤーはベットをすることも可能です。その場合も、全員のベット額が揃うまでか、自分以外のプレイヤー全員がフォールドするまでベッティングラウンドが続きます。

手持ちのチップが足りない場合

手持ちのチップがたりず、他のプレイヤーと同じチップの数をベットできない場合は、オールインという特殊なベッティングアクションができます。

ポーカーでは原則として他のプレイヤーがベットしたチップの数と同じかそれより多くベットしないといけません。

しかしオールインは、自分が持っているすべてのチップの数が、他のプレイヤーの出したチップの数より少なくてもベットすることができるので、コールまたはレイズするのに十分なチップを持っていなかったとしてもゲームが続行できます。

なおプレイヤーがベットしたチップの総数のことをポットと呼びます。実はポットのサイズで戦略が変わることもあります。

04.ポーカーは確率を考えつつ心理戦を制すれば、初心者でも勝てる?!

ポーカーの確率

ポーカーではハンドやコミュニティカードの状況から、自身の勝率を算出できます。人数が増えたり、ラウンドが進めば進むほどその確率の計算は複雑になります。なので最初はスターティングハンド(最初に配られた2枚の手札)の時点で、自身がどの程度強いのかを把握することで、そのゲームでどの程度強気に進めるべきかを知っておきましょう。

なお以下の表は2人でプレーしている際のスターティングハンドの勝率になります。

勝率

(※右上がスーテッドの勝率、左下がオフスートの勝率)

この表の見方は簡単で、例えば「♡A♡9」というカードが最初にきた場合、一番上の段の左から6番目の「63%」が勝率になります。なお「♡A♧9」という組み合わせのようなオフスート(柄が揃っていない状態)の場合、一番左の上から6番目の「60.9%」が勝率になります。

このようなスターティングハンドの勝率をなんとなく頭に入れておくことで、戦い方の指針が決まります。最初は見ながらプレーしてもいいかもしれません。

ポーカーは心理戦の要素も

ただテキサス・ホールデムポーカーは、もし自分の役が弱くてもベットでの心理戦を制すれば勝利することが可能なゲームです。そして、その心理戦こそが醍醐味ともいえます。

いずれにしてもポーカーは、論理と情理が絡み合った非常にエキサイティングなゲームです。実際にプレイをすればその面白さがわかるはずなので、ぜひ一度気軽にプレイしてみることをおすすめします!

テキサス・ホールデム遊び方講座/はじめてのアミューズメントポーカー

初心者でも楽しめる!

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