01.強制ベットとは？

ポーカーにおいて、チップを提示するアクションを総称してベットと呼びます。ベットを巡る駆け引きや、提示するチップ額の大小に左右される心理戦がポーカーの醍醐味でもあり、ベットはポーカーの最も基本となるアクション、という位置づけです。

また、各種ルール次第でもありますが、ポーカーにおいては、ユーザーの意図に関わらず、強制的に一定額のベットを行わなければならない、という場面が発生することがあります。これらの場面、あるいはこの時に必ず出さなければならないことを強制ベットと呼びます。

手札の強弱に関わらず絶対に一定額ベットしなくてはならない、という強制ベットは一見ネガティブなものにも見え、確かにプレイヤーにとって不利になることが多いですが、状況によっては、結果的にプレイヤーにとって強制ベットが有利に働く場合もあります。

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02.強制ベットの種類

現在世界中で主流となっているポーカーのルールである、テキサスホールデムを例にとってポーカーにおける強制ベットの種類を解説していきます。

アンティ

アンティはポーカーにおけるポジション(ラウンドごとの順番)などに関係なく、そのラウンドにプレイヤーがするためには最低限絶対にベットしなくてはならないチップのことです。カジノでポーカーをプレイする場合であれば、カードを配られる前、ラウンドへの参加を表明した時点でこのアンティをベットする必要があります。そういった意味では、実質的な参加料のようなベットだと考えるとわかりやすいかもしれません。

ブラインド

ブラインドは、英語で『見えないこと』を意味しますが、テキサスホールデムにおいて、自分の手札を見る前に支払わなければならないチップのこと、あるいはそのようなチップを支払わなければならないプレイヤーのことを指します。どのプレイヤーがそれに該当するかはベットの順番であるポジションに応じて決定されるため、それらのポジションは『ブラインドポジション』と呼ばれることもあります。

誰もがチップを支払わず、フォールドしてしまうゲームが多くなってしまうことを防ぐために導入されているルールだと言われています。

基本的にはテキサスホールデムの場合は、ブラインドでベットを行わなければならないプレイヤーはディーラーのすぐ左側に位置する2人となっており、それぞれビッグブラインド、スモールブラインドと呼ばれます。

ビッグとスモール、という形で区別されていることからもわかる通り、ビッグブラインドの方がブラインドを多く支払います。通常は、スモールブラインドが5チップであればビッグブラインドは10チップ、といったように、ビッグブラインドはスモールブラインドの2倍のチップ額に設定されていることが多いです。

強制ベットの戦略性

アンティはプレイヤー全員が平等に前提として支払うため、特定のプレイヤーにとって有利不利、ということはありませんが、アンティのチップ額が増えれば増えるほど、ベット前の段階でのチップ額が増すため、プレイヤーをフォールドさせて勝利(スチール)し、チップを回収することのメリットが大きくなります。

また、ブラインドは一部のプレイヤーが自身の手札の強弱と関係なく一定のチップを出さなくてはならないため、基本的にはそのラウンドでは不利となることが多いです。

ただし、どちらにせよブラインドをかけなくてはならない状態であれば、フォールドを行って勝負から降りることで、ベットせずに済むチップの額が減るため、チェックで様子見をした結果、一見見込みの薄い手札に見えたが4枚目や5枚目のカードで役を揃えることが出来た、などと言った形の勝利は発生しやすくなります。

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03.まとめ

今回の記事ではポーカーにおける戦い方に大きな影響を与える強制ベットについて解説しました。

ポーカーにおいては１ラウンドごとすべてで勝利を目指すよりも、最終的なチップの勝利額を増やす戦略を練った方が有効です。その際に、強制ベットについて知ることは非常に重要となりますので、是非皆さんも強制ベットについて意識しながら試合に臨んでみてください。