フラッシュ

手札・役ステップ

フラッシュとは?ポーカーでの強さや組み合わせ、出る確率を初心者にもわかりやすく解説!

1970年代からアメリカで開催が始まったワールドシリーズオブポーカーが人気の火付け役となり、世界中でもプレイされている。52枚のトランプを用いて行われるカードゲームのポーカーですが、日本でも人気となっています。

海外のカジノなどではバカラやルーレット、ブラックジャックなどと並んで定番の種目の一つですし、近年アメリカでは『テキサスホールデム』と呼ばれる、他のプレイヤーと一部の手札を共有する形で行われるルールのポーカーが高い人気となっています。

テキサスホールデムも、通常のポーカーも基本的なルールはそこまで変わらず、最大5枚のカードで構成される役を手札に揃え、その強さをプレイヤーが競い合う、というゲームです。

ポーカーで勝利するためには、対戦相手よりも強い役を揃えることが重要となり、それぞれの役の揃え方や強さ、揃える難易度などを知っておくと、有利に試合を進めることが出来ます。

今回の記事ではそのうちの一つである、フラッシュとはどのような役なのかをわかりやすく解説していきます。

01.フラッシュとは?

フラッシュとは手札にスペードやダイヤ、クラブやハートという一種類のみのスートのカードが5枚揃った場合に成立する役です。

英語のflushという役名の語源はラテン語のfluxusであるとされており、flood(洪水)やflow(流れ)といった単語と同じなので、同じスートが溢れるように手札に揃っている、というイメージでしょうか。

図1.png

02.カードの組み合わせ

フラッシュは、スートさえ一種類で統一されて居れば数字の指定などはなく、また揃えるのはどのスートでも構いません。また、フルハウスなどと同じように、揃えるのに5枚の手札が必要となるのでキッカー(役と直接的に関係ない手札のカードの)は存在しない役となっています。

5枚の手札全ての数字が連続している際に成立する役であるストレートとフラッシュが同時に手札に揃い、5枚のカードの数字が3,4,5,6,7のように連続しており、かつそれらの数字が全て同一スートで構成されている場合にはストレートフラッシュというフラッシュやストレートよりもさらに強力な役となるため、フラッシュとはみなされません。

また、ポーカーではあと一枚のカードが揃えば役が成立する、という手札のことをドローと呼びますが、特にあと一枚でフラッシュになる、という場合はフラッシュ・ドロー、あるいは4枚のフラッシュのカードが揃っていることからフォー・フラッシュと呼ばれることがあります。

フラッシュは役自体を揃えることは難しい一方で、同じスートのカードが4枚揃ってさえしまえば残り1枚でフラッシュが揃う可能性はかなりあるため、フラッシュ・ドローの状態での戦略はポーカーにおいて、重要となってくる場合があります。

03.フラッシュの強さ

フラッシュはポーカーの全ての役のうち、5番目に強い役です(ストレートフラッシュとロイヤルフラッシュを同じ役とカウントした場合は4番目)。

フラッシュより強力な役は上で触れたストレートフラッシュやフルハウスなど、手札に揃う確率が非常に低いものばかりなので、フラッシュはかなり強力な役であると言えます。フラッシュを手札に揃えれば、負けてしまう可能性はそこまで高くないはずです。

ただし、例外的なケースですが、ポーカーのルールの一つである、プレイヤーが5枚ではなく3枚のカードを用いてプレイするスリーカードポーカーでは、ストレートとフラッシュの確率が変動するため、役の序列が逆転し、フラッシュはストレートよりも弱い役となります。

04.フラッシュが勝てる役

通常の5枚のポーカーであれば、フラッシュはワンペアツーペアスリーカード、ストレートよりも強い役であるため、これらのハンドが相手であれば勝利することが出来ます。

また、当然ながら相手プレイヤーが手札に役を揃えられなかった場合も、こちらがフラッシュを揃えていれば勝つことが出来ます。

図2.png

05.フラッシュより強い役

逆に、対戦相手となるプレイヤーがフラッシュを手札に揃えていた場合には、自分が勝利するためにはフラッシュより強い役を揃える必要があります。

フラッシュに勝利することの出来る役は、フルハウス、フォーカード、ストレートフラッシュ、ロイヤルフラッシュの4つとなっています。どれも揃える難易度が高い役ですが、この中で一番揃える難易度が低いのはフルハウスです。

06.フラッシュ同士の強さ比較

また、フラッシュを相手のプレイヤーが揃えていても勝利を収めることのできる可能性があるケースとしては、自分も同じフラッシュを手札に揃えられている場合も考えられます。

ポーカーの試合で同時に2人以上のプレイヤーがフラッシュを手札に揃えた場合には、フラッシュを構成する5枚のカードの数字を参照し、まず最もランクの高い数字同士を比較し、もしこれが♠Jと♦Jのように同じであれば、その次に強い数字、それも互角であれば、次の数字、という風に、ランクの低い数字へと移っていきます。

これは、プレイヤーがお互い手札に役が揃っていない、ハイカードの際の勝敗の決定の仕方と同じとなっています。

したがって、例えば、プレイヤーAの手札が♠4♠7♠8♠9♠Kであり、プレイヤーBの手札が♦2♦3♦5♦6♦A出った場合には、より強力なAを持っているプレイヤーBの勝利となります。

図3.png

この際に、最もランクの高い数字をとって、〇-ハイフラッシュという呼び方をすることがあります。プレイヤーAの手札であれば、K-ハイフラッシュとなります。

また、日本式のポーカーのルールではスート内での強弱が設定されている場合がありますが、これは世界的には一般的でありません。フラッシュに限らず、数字同士の比較を行っていき、ここで決着がつかない場合は引き分けとなります。

07.フラッシュが出る確率は?

ポーカーのルール内ではかなり上位の役であるフラッシュですが、実際にポーカーの試合でツーペアが揃う確率はどれくらいあるのでしょうか。

手札の入れ替えを考慮すると、最初の5枚に何が配られるかや、入れ替えの際に何枚を残すか、プレイスルールなどに応じて実際の確率は変動しますが、ジョーカーなしの52枚のデッキからランダムに5枚のカードを選んだ場合、フラッシュが成立する手札の組み合わせの数は以下の通りです。

13C5(13の数字の中から5つを選ぶ組み合わせの数)×4(各スートの数)-40(ストレートフラッシュを除く必要がある)

=1287×4-40

=5108通り

52枚のカードから5枚を選ぶ全ての組み合わせの数は、2598960通りあるため、ランダムに5枚手札を選んだ際に、最初からフラッシュが成立している確率は5108/2598960=約0.2%となります。

同じ計算で算出したストレートが揃う確率は約0.4%なので、その半分程度であるということになります。

08.フラッシュの例

フラッシュを揃えるにあたって、特にスートや数字の制限などはなく、手札の5枚のカードが全て同じスートで揃ってさえいれば、それらは全てフラッシュとなります。例えば以下のような5枚の手札が揃った場合がフラッシュです。

図4.png

フラッシュ同士で強さを比較する必要がある場合は、まず最も強い数字を見て、それが同じであれば次の数字へ、という風に比較していくため、上の3種類の手札であれば、Kを持っている③が最も強く、①と②は最もランクの高い数字は10ですが、2番目の数字が7であり、5よりもランクが高い②が次いで強く、最も弱いのが①となります。

09.まとめ

手札に同じスートのカードを5枚揃えるポーカーの役であるフラッシュについて解説しました。揃える難易度は高いものの、フラッシュを揃えることが出来れば多くの役に勝利することが出来るため、手札次第で、皆さんも狙ってみてください。

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