スート(スーツ)
スート(スーツ)とは?ポーカーにおける強さと揃う確率、勝ちやすさを初心者にもわかりやすく解説!
ポーカーは配られた手札を入れ替えながらより強い役を成立させることを目指すカードゲームで、トランプを用いたゲームの中では最もポピュラーなものの一つとして昔から、世界中でプレイされています。
アメリカのカジノなどでは定番の種目となっていますし、スポーツ性の高い競技としても人気があり、毎年開催されているワールドシリーズポーカー(世界選手権)の予選も兼ねている全日本ポーカー選手権はTV放送されるなどもしています。
近年は特に、従来のそれぞれのプレイヤーに5枚の手札を配る代わりに、2枚の手札と複数プレイヤーが手札として用いることが可能なコミュニティカードと呼ばれる共有されているカードを用い、より駆け引きの要素を強めた『テキサスホールデム』と呼ばれる従来の5枚の手札を配る代わりに2枚の手札と、場に公開された対戦相手と共有されるカードを用いるルールが人気を博しています。実際に、全日本ポーカー選手権や、ワールドシリーズポーカーもこのテキサスホールデムのルールで実施されています。
テキサスホールデムの人気の高まりに伴って、従来のポーカーにはなかった様々な用語も登場していますが、今回はそのうちのひとつであるスート(スーツ)について解説します。
01.スート(スーツ)とは?
これはポーカーに限定した話ではありませんが、トランプを用いたカードゲームにおいて、スートというのはスペードや、ハート、ダイヤやクラブといったカードに記載されているマークのことを指します。
トランプのデッキには13の数字がそれぞれ異なる4種類のスートごとに存在しており、ジョーカーを除けば合計52枚となっています。
02.テキサスホールデムにおけるスート(スーツ)
また、英語ではsuitsとスートを複数形にし、日本語ではスーツとも呼ばれる用語が特にポーカーのルールの一つであるテキサスホールデムでは比較的よく使われます。
テキサスホールデムでは場のコミュニティカードも駆使しながら5枚の手札を揃えることになるため、他のプレイヤーに公開されていない、自分に配られる手札は2枚のみとなっていますが、この2枚が♠4♠9のように、同一スートで揃っているような手札をスーツと呼びます。
♠10♦10のように、最初から2枚のペアが揃っている手札をポケットペアと呼びますが、このフラッシュ(スート)版と考えると分かりやすいでしょうか。
03.スート(スーツ)の強さ
ただし、最初からワンペア以上の役が揃うことが確定しており、コミュニティカード次第でツーペアやスリーカードと言ったより上位の役も狙いやすいポケットペアと比べると、スーツはそこまで強力な手札というわけではありません。
同スートのカードが手札に2枚揃っていても、フラッシュを成立させるためには場に3枚手札のスートと同じスートが必要なので、そこまで可能性が高いとは言えません。加えて、場に同スートのカードが3枚以上存在している状況では、対戦相手もかなりフラッシュを揃えやすい状況になっているため、フラッシュ同士で勝敗を決定する場合に備えて、スーツの手札の2枚の数字の強さも重要となってきます。
例えば、テキサスホールデムポーカーを2人で対戦した場合、スターティングハンドが♠K♠8のようなスーツであれば、勝率は60%程度ですが、♦9♦4であれば、勝率43.8%と50%を切ってしまいます。♥9♣4のように、数字は同じでスーツとなっていない手札の場合は勝率40.7%なので、スートが揃っていれば、数字にもよるものの勝率は3%程度上昇することが多いです。
04.スート(スーツ)が揃う確率
ジョーカーを用いずテキサスホールデムをプレイする場合、52枚のデッキからランダムに2枚を選び出す組み合わせの数は52C2=52×51/2=1326通りです。
このうち、同じスートが2枚揃う組み合わせの数は4×13C2=312通りあるため、最初の手札の2枚のスートが同一である確率は、312/1326=約23.5%となります。
05.まとめ
テキサスホールデムポーカーの用語の一つであるスート(スーツ)について解説しました。スーツはポケットペアと比べるとそこまで強力なスターティングハンドと言うわけではありませんが、数字の強さやストレートにもなり得るような連続した数字であれば、かなり試合を有利に進めることも可能です。
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