ストレート
ストレートとは?ポーカーでの強さや組み合わせ、出る確率を初心者にもわかりやすく解説!
ポーカーは主にジョーカーを除いた52枚のトランプを用いて行うカードゲームで、アメリカのカジノでは定番の種目でもあります。
ポーカーのプレイヤーは、対戦相手よりも強い役を手札に揃え、各ゲームに勝利することでチップを増やすことを目指します。カジノでポーカーを遊ぶ場合は、このチップを最終的に現金へと換金することになりますが、最近は手持ちチップの数の多さで勝敗を決定し、順位に応じて賞金などが支払われる、よりスポーツのトーナメントなどに近い競技としてのポーカーも人気です。
ポーカーには揃える難易度に応じて異なる強さが設定された9種類の役が存在しており、どうすれば役が成立するのかや、揃う確率に加えて、どの役がどの役に勝利することが出来るのか、という関係性をあらかじめ知っておくことが重要となります。
今回の記事ではポーカーの役の一つである、ストレートとはどのような役なのかをわかりやすく解説していきます。
01.ストレートとは?
ポーカー・ハンドと呼ばれることもあるポーカーの役ですが、ストレートはその役のうち、6番目に強い役です。
3,4,5,6,7のように、5枚の手札全ての数字が連続している際に成立し、そのスートは問いません。♥3♥4♥5♥6♥7のように、数字が5つ連続で揃っており、かつスートも5枚すべてが同じ場合はストレートフラッシュという、さらに上位の役となります。
ストレートはどの数字によって5枚の手札が構成されているかを示すために、最も高い数字をとって、7のハイストレート(上の♠3♣4♥5♠6♥7のようなストレートの手札であることを示す)、のように呼ぶことがあります。
02.カードの組み合わせ
ストレートでは、数字が連続してさえいれば特に数字の指定はないため、3,4,5,6,7のような手札でも、9,10,J,Q,Kのように絵札が入っていても、関係なく役は成立します。
ただし、Aの扱いだけはストレートにおいて少しイレギュラーなものとなっているため注意が必要です。
ポーカーではAは最も強い数字という位置づけで、数字を序列の高い順に並べていくと、A, K, Q, J, 10~4, 3, 2となるため、KとAは隣り合っています。その一方で、当然ながらAは数字の1も表すため、2と連続しているという見方も出来ます。
このため、ポーカーのルールでは、Aは1と14両方の性質を持っているような扱いで、Kと2両方と連続させることができるのですが、ストレートの手札において、Kと2両方と同時に繋げることは認められていません。
つまり、A, 2, 3, 4, 5はストレートとなり、10, J, Q, K, Aもストレートの手札ですが、Q, K, A, 2, 3やK, A, 2, 3, 4のようにK, A. 2の三枚を含む5つの数字はストレートとして認められないということになります。
※このようなストレートはラップ・アラウンド・ストレートと呼ばれ、ごく少数ですが、稀にストレートとして成立する数字の連続として認めているルールもあります。
03.ストレートの強さ
ストレートは役を成立させるのに必要なカードが5枚と多いこともあり、ポーカーの役の中では比較的上位の役となっています。ストレートよりも強力な役は非常にそろえることが難しい役ばかりなので、ストレートを手札に揃えることが出来れば、ポーカーの醍醐味ともいえる心理戦の駆け引きを有利に進められるはずです。
04.ストレートが勝てる役
ストレートはワンペア、ツーペア、スリーカードに対して勝利することが出来ます。また、対戦相手のプレイヤーが手札に役を揃えられていなかった場合も、ストレートを揃えたプレイヤーが勝利します。
ワンペアやツーペアといったポーカーではよく見られる役に勝利することが出来、スリーカードよりも強い役となっているため、ストレートはかなり勝率の高い役であると言えます。
05.ストレートより強い役
しかし、フラッシュ、フルハウス、フォーカード、ストレートフラッシュ、ロイヤルフラッシュはストレートよりも強い役となっており、これらの役相手にはストレートは負けてしまうので対戦相手がこれらの役を揃えている可能性がある場合には注意が必要です。
また、例外的なケースですが、カジノなどでたまに見られる『スリーカードポーカー』と呼ばれる3枚のカードでプレイが行われるポーカーでは、3枚同じスートのカードを揃える方が3枚の連続する数字のカードを揃えるよりも容易になるため、5枚のポーカーとは違い、役の序列が逆転し、ストレートはフラッシュよりも強い役として設定されています。
06.ストレート同士の強さ比較
スリーカードに勝つことが出来、フラッシュには負けてしまうストレートですが、もし複数のプレイヤーがストレートを揃えた場合の勝敗はどうなるのでしょうか。
ストレート同士の強弱は、5連続の数字の最上位の数字を参照して決定されます。例えば 7, 8, 9 10, J (Jのハイストレート)と、4, 5, 6, 7, 8(8のハイストレート)の対戦となった場合は、Jと8を比べ、Jの方が強い数字なので、Jのハイストレートの勝利となります。
ここで一点注意すべきなのは、Aの扱いです。AはポーカーではKよりも強く、最も強い数字となっているため、10, J, Q, K, Aが最強のストレートなのですが、A, 2, 3, 4, 5という並びでストレートを揃えた場合は、あくまで1~5の5連続の数字という扱いとなり、この手札の最上位の数字は5となります。
このため、A, 2, 3, 4, 5という手札の場合は強力な数字であるAが含まれているにもかかわらず、ストレートの中では最も弱い組み合わせとなります。これは、ストレートとストレートフラッシュの時のみ起こる現象です。このようなA~5のストレートをホイールと呼ぶこともあります。
07.ストレートが出る確率は?
役を揃えるのに5枚のカードが必要となるストレートですが、実際に手札にストレートが揃う確率はどれくらいあるのでしょうか。
手札の入れ替えや共有札などの条件を省き、ジョーカーなしの52枚のデッキからランダムに5枚カードを引いた際にストレートが揃う確率は
52枚のカードから5枚の連続した数字を選ぶ組み合わせの数(ストレートフラッシュを除く)÷52枚のカードからランダムに5枚を選ぶ組み合わせの数=(10×4の5乗-40)÷52C5
という計算で求めることが出来、約0.4%となります。
同じ前提で算出した場合、ストレートのすぐ下の役であるスリーカードが手札に揃う可能性は2.1%なので、これと比べてもストレートを揃える難易度はかなり高いことがわかります。
また、5枚ランダムに引いた場合に揃う確率はストレートよりもフラッシュの方が低いですが、もし手札に4枚ストレートあるいはフラッシュが揃っている、といった場合に関しては、残りの一枚を引いて役が完成する確率はストレートは約(既に配られている手札などに影響される)1/13あるいは2/13である一方フラッシュは約1/4なので、フラッシュを狙った方が可能性は高いです。
08.ストレートの例
ストレートを手札に揃えるにあたっては、特にスートの制限はなく、またK, A, 2という繋がりは数字の連続と認められない、という点にだけ注意すれば、その他どのような数字でも構いません。したがって、以下のような手札はすべてストレートとなります。
この場合、強さの比較には連続する数字の最も強いものを参照し、かつA~5のストレートの最上位の数字は5となるため、強い順に、③、②、①となります。
09.まとめ
ポーカーでも強い役の一つであるストレートについて解説しました。ストレートは揃えてしまえば強力ですが、特にテキサスホールデムのように、ポーカーの中でも対戦相手と共有されているカードが多いルールでゲームを行う場合は、共有札の中でストレートが部分的に揃っている、などといった場合に自分と対戦相手が同時にストレートを揃えている、というケースが多く発生するので、同じストレート同士の力関係にも気を配る必要がある事のみ、注意してください。
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