アクション

基本アクションステップ

アクション(ベッティングアクション)とは?ポーカーにおけるアクションの種類や意味、戦略を初心者にもわかりやすく徹底解説!

ポーカーは、トランプを用いて、札に対戦相手よりも強い役を揃えることを目指すカードゲームです。その歴史は古いですが、その戦略性の高さが近年さらに注目されています。

ベッティングを伴うカードゲームである、というのはポーカーの特徴の一つですが、それに伴って、ベッティングに関連した様々なアクションが存在しています。

今回の記事では、ポーカーにおけるアクションの種類や、それぞれのアクションがどのようなものなのかを解説していきます。

01.アクション(ベッティングアクション)とは?

ポーカーでは、単純に目の前で勝負での勝利を目指すことだけが重要ではなく、ベットされているチップの多寡次第で特定の回の勝利の重要性が変動しますし、ベッティングのやり方次第で対戦相手の行動に影響を与えたりすることが出来るなど、戦略の幅は非常に広くなっています。また、ベットするだけではなく、ポーカーでは状況に応じて『勝負しない』ことを選択することも出来ます。

これらの、チップをベットするしない、と言った意志決定を伴う一つ一つの行動のことをアクションと呼びます。ポーカーでこれらのアクションが発生するのは常にベッティングに関連した場面のため、より明確にベッティングアクション、と呼ばれることもあります。

02.アクション(ベッティングアクション)の種類

ベッティングアクションには様々な種類のものがありますが、今回の記事では、主にテキサスホールデムで用いられる6つの主要なアクションについて解説していきます。

ベット

ベットは英語で『賭ける』を意味することからも分かる通り、チップを勝負額を提示するアクションです。ただし、ポーカーではベットという用語を用いる場合に、二種類の文脈で使われることがあるため、少しだけ注意が必要です。

一つ目は、単にチップ額を提示する、という意味で使われる場合です。この場合、プレイヤーがチップ額を提示することになるアクションは全てベットとなるため、広義では下で紹介する、レイズ 、コール、オールインと言ったアクションは全てベットの一部である、ということになります。

ただし、テキサスホールデムにおいてベット、という場合はより限定的な意味で使われることの方が多いです。

ベットはラウンドに参加しているプレイヤーの内で、一番最初にチップを提示することを指します。

よりベットする額を増やし、勝負を面白くするために、強制ベットと呼ばれる全員、または特定のポジションのプレイヤーが強制的にベットしなくてはならない仕組みを持つポーカーのルールも存在していますが、がありますが、テキサスホールデムもその一つで、ブラインドポジションと呼ばれるポジションに位置するプレイヤーは自身の手札を見る前に、強制的に一定額のベットを行う必要があります。このことから、このベットはブラインドベットと呼ばれています。

また、ブラインドベット以外にも、ブラインドベットが行われるプリフロップより後のベッティングラウンドで最初にベッティングを行うプレイヤーが、チップをベットする場合にはこれもベットとなります。

チップをベットすることなく、様子を見るアクションのことをチェックと呼び、これに関しては下で詳細に解説しますが、連続してチェックを選択するプレイヤーが続き、まだ誰もチップをベットしていない状態で初めてプレイヤーがチップを提示する場合にはそのアクションもベットとなります。

レイズ

ベットと非常によく似たアクションに、レイズがあります。ベットは『ラウンドで最初にチップ額を提示するアクション』を指していましたが、既にベトされている場合に、それよりさらに高額のチップを上乗せするアクションのことをレイズと呼びます。

例えば、プリフロップの場面でブラインドベットが10チップであった場合に、20チップをベットすることを選択した場合(ベット額が10チップであるが、それを20チップに引きあげることを選択した)、このアクションはレイズとなります。

ベットとレイズは時折混同されることもありますが、簡単に言えば、他のプレイヤーよりも早く一番最初のチップをテーブルに出す場合はベット、それ以降にチップを追加する場合はレイズ、と考えるとわかりやすいかもしれません。2回目以降も全てレイズとなります。

上の例でいうと、プリフロップの段階で20チップで参加プレイヤーがコールを行ったと仮定し、その後フロップ時に30チップにベット額を上げるアクションはベットとなりますが、同じフロップのラウンド中に既に誰かが30チップをベットしているタイミングで40チップをベットした勝負を行いたい場合にはレイズを行うことtなり、その後他プレイヤーがベット額を50チップ、60チップ、とさらに引き上げていったとしても、それらはすべてアクションとしてはレイズとなります。

コール

この記事内でも既に何度か登場していますが、ベット額を上げるわけではないものの、ベット、あるいはレイズされた額と同額のチップを上乗せするアクションのことをコール、と呼びます。

ポーカーでは、一定額のチップをベットして勝負に挑むことを同意しているプレイヤーが2人以上存在していることが手札を公開し、役の強弱を比較して勝敗を決定するラウンドへと進む条件となっています。

通常はプレイヤーによってベット、あるいはレイズが行われた場合には、残りのプレイヤーはさらにベット額を引き上げるレイズを行うか、勝負を降りるフォールド、あるいは相手のベット/レイズと同じ額での勝負に応じるコールの3アクションの内から1つを選択することになります。

したがって、コールは対戦相手が提案した勝負のベット額への合意を表明するアクションである、という見方も出来ます。

また、どんな状況でも、対戦相手のレイズやベットに対して勝負を降りることをせず、頻繁にコールで対戦に応じてくるタイプのプレイヤーをコーリングステーションと呼ぶことがあります。

フォールド

ただし、対戦相手がベットやレイズのような、ベット額を上げるアクションに出た場合に、プレイヤーは必ずしもそれに応じる必要はありません。そこでそのラウンドでの勝負を諦めることも出来ます。そのようなアクションのことをフォールドと呼びます。テキサスホールデムでは、フォールドという呼称の方が一般的ですが、同じアクションをドロップと呼ぶ場合もあります。

フォールドを選択した場合は、そのラウンドで勝利しチップを得る権利を喪失するだけではなく、それまでにベットしたチップは無条件にすべて失われる(勝利プレイヤーのものとなる)ため、注意が必要です。

基本的にはベット額を大きく上げたのちにフォールドを選択するとその分の損失も大きくなるため、明らかに勝てる見込みが薄い場合は、フォールドは早い段階で行った方が有効です。

10人など、参加人数が多いポーカーの場合は確率的にも自身が勝利できる可能性はそこまで高くないので、フォールドを消極的なアクションと捉えず、いかに駆使し、負けのラウンドの損失を減らせるかも、トータルリターンを増やす上では重要となります。

チェック

また、まだ誰もベットを行っていない状態であれば、フォールドを行い勝負を降りるわけではないが、ベットを行いチップを提示するわけでもない、というチェックのアクションを選択することも可能です。

勝負の参加権は保ちつつも、勝負の金額を上げるわけでもない、という様子見のような意味合いの強いアクションとなっています。

ただし、チェックをしたまま次のベッティングラウンドへと進めるのは、参加しているプレイヤー全員がフォールドあるいはチェックを行った場合のみです。誰か一人でもベットをしている場合にはチェックを行うことは出来ず、同額をベットするコールを行うか、あるいはフォールドするかを選択することとなります。一度チェックを行った後に、自分より順番が後ろのプレイヤーがベットを行った場合もそれは同様で、ベットやレイズがあるたびに、そのプレイヤーを起点に再び全員がコールあるいはフォールドをするまで一周することになります。

オールイン

ポーカーにはテーブルの自分の保持しているチップを全てベットするアクションに関しての特別な名称が存在しており、それがオールインです。オールインは、本来であればベットやレイズ、コールが行われるタイミングで発生する可能性があります。

考え方自体はベットやレイズ、コールとそこまで変わりませんが、唯一異なるのは、オールインしたプレイヤーはベットした額と同じ額をコールすることが出来なくとも、その回の勝負には参加をする権利を得られる、という点です。

このルールは、例えば50チップをテーブルに持っているプレイヤーAと100チップを持っているプレイヤーB・Cの3人が戦っている場合に、Bが60チップをベットした時点でそれについていくことが出来ないAが自動的に敗北してしまう、というような事態を防ぐために存在しています。

例えばBが70チップをベットしたとしても、Aは50チップをベットするだけで勝負に参加することが許されています。

ただし、オールインを行い、場のチップがオールインを行ったプレイヤーのベッティング額を上回っている場合には、ベットされた額に応じて勝利した場合に得られるチップも変動します。

上の例でいうと、Bが70チップをベットし、Cがコール、Aがそれにオールインで応じ、勝利した、といったケースでは、勝利して得られるチップの額が公平になるように、Aがベットした50チップで全員がコールされた勝負に勝利した際に得られるチップ(150チップ)がAに払い戻されます。BとCが20チップずつ多くベットしていますが、残りの40チップはAに次いで強い役を揃えたプレイヤーに支払われます。

03.まとめ

今回の記事ではポーカーの戦いにおいて、非常に重要となる6つのアクションについて解説しました。ぜひこれらを駆使して勝利を目指してみてください。

初心者でも楽しめる!

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