ガットショット
【ストレートを揃えるチャンス】ポーカーにおけるインサイドス・トレートドロー(ガットショット)とは?
近年人気が高まっているポーカーは、5枚の手札を入れ替えながら役を揃え、対戦相手との駆け引きも駆使しつつ、その役の強さを競い合うカードゲームです。
以前からカジノなどでは定番ゲームではありましたが、カードの引きの強さのような運要素だけではなく、対戦相手の裏をかく心理戦要素や、確率を素早く計算する頭脳戦的な要素の協議制の高さが評価され、近年は観戦も楽しめるスポーツ競技としても人気があり、日本でも2007年から全日本ポーカー選手権が毎年開催されています。
もちろんオンラインカジノの普及などに伴って、より幅広い人がポーカーをプレイするようにもなっています。特にコミュニティカード(共有札)と言われる、プレイヤー同士で共有されている場のカードを手札に組み込み、役を作ることを目指すテキサスホールデムポーカーは人気です。
今回の記事ではポーカーの強力な役の一つである、ストレートを揃える上で重要となるポーカー用語であるインサイド・ストレートドローについて、わかりやすく解説していきます。
01.ドローとストレートドロー

インサイドストレート・ドローが何を意味するのかを理解するためには、まず『ドロー』や『ストレートドロー』とは何なのかを知る必要があります。
ドローはその名の通り英語でカードを引くことを意味し、手札で役を揃えるのにさらに何枚かのカードを引く必要がある状態です。そのような手札のことを指し、ドローハンド、と呼ばれる場合もあります。
このドローは特に役が揃うまでに必要なカードが残り1枚となっており、特定のカードを1枚引くことさえできれば役が完成する、という場合によく用いられます。例えば、手札に4枚スペードなどの同じスートが揃っており、もう一枚スペードのカードを引くことが出来ればフラッシュとなるような手札のことをフラッシュ・ドローと呼びます。
それと同じように、連続となりうる数字が4枚手札に揃っており、あと一枚でストレートが成立する、という手札のことをストレートドローと呼びます。
02.インサイドストレートドローとアウトサイドストレートドロー
ただ、注意すべきなのは、フラッシュドローの場合と異なり、残り一枚でストレートとなる、という手札には複数のパターンがあるという点です。
例えば、手札に①♠8♦9♠10♣Jのような4枚が揃っている場合、スートに関わらず、7あるいはQを引くことが出来れば、ストレートが成立します。このような手札をアウトサイド・ドローと呼びます。
また、②♠8♦9♣J♥Qのような手札でも、同じく残り一枚でストレートが成立するストレートドローの手札ですが、この場合はストレートを揃えるためには10を引き当てる必要があります。
これらを区別するために、ストレートの『外側』カードを引く必要があるストレートドローのことをアウトサイド・ストレートドローと呼び、5連続の数字のうちの両端ではなく真ん中の3枚のうちの1枚が欠けているような手札をインサイド・ストレートドローと呼びます。
アウトサイド・ストレートは、オープンエンド・ストレートドローやオープンエンダーと呼ばれることもあります。
03.インサイド・ストレートドローとガットショットの違いは?
また、ポーカーではストレートを成立させるために必要となる5連続の数字の内、真ん中の数字が欠けており、残りあと一枚を引くことが出来ればストレートになる、という手札のことを『ガットショット』とも呼びます。
したがって、インサイド・ストレートドローとガットショットは全く同じ手札の状態を指しています。英語圏ではインサイド・ストレートドローよりもむしろガットショットという言い方の方がよく使われます。
ガットショットは『手厳しい一発』のようなニュアンスを持った単語で、一つの数字を狙って引きに行く、という確率の低いドローであるにも関わらず、それを対戦相手に成功させられた際のショックの大きさに由来しているとされます。
04.インサイド・ストレートドローの強さとストレートが揃う確率
上の①の♠8♦9♠10♣Jのように、手札がアウトサイド・ストレートドローとなっている場合は、引き当てた場合にストレートが成立する数字は両端の2つのどちらでも構わない一方で、②の♠8♦9♣J♥Qのようにインサイドストレートドローの手札の場合は、1つの数字をピンポイントで引き当てる必要があります。このため、アウトサイド・ストレートドローの方がストレートが揃う可能性が高い手札だと言えます。
既に他のプレイヤーに配られたカードの影響などを考慮せず、5枚の手札の内、ストレートドローの4枚を残し、その他の1枚を入れ替えてストレートを狙う、という状況の場合、インサイド・ストレートドローからストレートが揃う確率は4/47=約8.5%、アウトサイド・ストレートドローからストレートが揃う確率は8/47=約16%となっています。
ただし、テキサスホールデムのように、コミュニティカードが存在し、手札が一部公開されているルールで勝負を行う場合は、インサイドストレートドローはドローの段階で既に多くの数字が連続しているため、プレイヤーがストレートを揃えようと考えていることが読まれやすい一方で、アウトサイド・ストレートドローの場合は読まれにくい、というメリットもあります。
05.まとめ
今回の記事では、ポーカーにおいて、残り1枚のキーカードを引き当てることが出来ればストレートが成立する、という手札を表すストレートドローの一種であるインサイドストレートドロー(ガットショット)について解説しました。
ストレートはポーカーでは強力な役の一つで、揃えることが出来れば、勝利の可能性はかなり高まります。インサイド・ストレートドローからストレートが揃う確率はそこまで高くはありませんが、十分に対戦で狙ってみる価値はあるはずです。
インサイドストレートドローとアウトサイドストレートドローからそれぞれストレートが揃う確率なども考慮しつつ、ポーカーの対戦でも活用してみてください。
FAQ
ポーカーの役は強い順に以下の通りです。
ロイヤルフラッシュ
ストレートフラッシュ
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド/クアッズ)
フルハウス
フラッシュ
ストレート
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド/トリップス/セット)
ツーペア
ワンペア
ハイカード
ポーカーで勝つためには、確率を考慮して自分の手札の強さを判断することと、心理戦で相手を読み取ることが重要です。相手のベットパターンや行動を観察し、自分の戦略を柔軟に調整することで勝利に近づけます。
「オールイン」とは、自分の手持ちのチップをすべてベットすることです。手持ちのチップが不足して他のプレイヤーと同額をベットできない場合でも、オールインを宣言することでゲームを続行できます。
「ブラインド」とは、ゲーム開始時に強制的にベットされるチップのことです。スモールブラインドとビッグブラインドの2種類があり、ディーラーボタンの左隣から順に配置されます。スモールブラインドは最低ベット額の半分、ビッグブラインドは最低ベット額全額を強制的にベットします。
ポーカーのベットアクションは以下の通りです。 コール:前のプレイヤーと同じ額のチップをベットすること。 レイズ:前のプレイヤーのベット額にさらに上乗せしてベットすること。 フォールド:勝負を降りて、このゲームから離脱すること。 チェック:ベットせずに順番をパスすること。自分より前のプレイヤーが誰もベットしていない場合にのみ可能です。
テキサス・ホールデムでは、各プレイヤーに2枚のハンド(手札)が配られます。その後、5枚のコミュニティカードが公開されます(最初に3枚のフロップ、その後1枚ずつのターンとリバー)。プレイヤーは各ラウンドでベットやフォールドなどのアクションを行い、最終的に最強の役を持つプレイヤーが勝者となります。
初心者でも楽しめる!

m HOLD'EM
エムホールデム
iOS/Android