バリューベット

テクニック・戦略ステップ

バリューベットを解説!勝てる状況で利益を最大化できるベットを実行しよう

テキサスホールデムには「バリューベット」という概念があります。簡単に言うと自分の取り分を最大化させるためのベットです。

初心者がバリューベットを行うのは難しいかもしれません。しかしシチュエーションを見計らってバリューベットを成功させると、取り分を増やしてプレイができるようになるので上級者へ一歩近づけます。

今回はバリューベットの概要や成功のコツなどを解説していきます。

01.自分が勝てる状況で相手をフォールドさせない!バリューベットとは

バリューベット イメージ01

バリューベットとは「自分のハンドが相手から見て勝っている状況のときに、自分の取り分を最大化できるベットアクションを行うこと」です。

初心者の場合

  • Aペアといった強いハンドを持っている
  •  
  • 最後までプレイせずに早く相手を降ろしたい
  •  
  • 思い切ったレイズを行って残りプレイヤーをフォールドさせる

といった方法で勝利する場合もあります。

勝利して利益を得るのはよいですが、上記の場合他プレイヤーを継続プレイさせればもっとポット額が膨らんだ可能性が高いです。つまり利益を最大化できていません。

  • Aペアといった強いハンドを持っている
  •  
  • ショーダウンまでもつれこんでも十分勝利できる
  •  
  • そこそこのコールやレイズを行いプレイヤーがフォールドしないようにする
  •  
  • 最終的に勝利して膨らんだポットをすべて自分のものにする

といった流れを作ることが、バリューベットの目的です。

02.どういった場面でバリューベットはできるの?事例を解説

たとえば以下のようなシチュエーションを想定してみます。

テーブルには7人が座っています。あなたはアンダー・ザ・ガンです。♧A♧Qが配られたのであなたはブラインドベットの3倍にレイズしました。ディーラーポジションのコール以外は全員がフォールドを選択しています。

フロップ:♧K♤J♤8

あなたはブラインドベットの4倍をレイズしましたが、ディーラーポジションはコールでついてきました。

ターン:♤9

となり、あなたはブラインドベットの8倍レイズを、ディーラーポジションはコールを選択。

リバー:♧10

となり、あなたは「♧A♧K♧Q♤J♧10ストレート」です。

ディーラーポジションはあなたの強気のベットにも付いてきましたから、「♤J♧10♤9♤8♢7ストレート」といった役を完成させている可能性があります。しかしその場合あなたのハンドが勝っています。

もしリーディングで上記のストレートだと認識した場合は、オールインも有効です。ポットに対して自分のスタックがやや少ない額になっていたので、不自然に見えにくいことを確認します。ここでディーラーポジションがコールを選択すればバリューベットは成功です。

要は相手がフォールドできないような強い役を持っていると見越してのオールイン、バリューベットを行う事例になっています。

03.リーディングで成功するベット額を決めよう!バリューベットのコツ

バリューベットを決めるには、以下のコツをつかんでみましょう。

ハンド内容や相手のプレイスタイルによって額を決める

バリューベット時は、自分のハンドがナッツであるかないかでプレイ内容が変わってきます。

ナッツの場合は負けることがないので、早期に相手をフォールドさせずにベットを引き出せるプレイを行う必要があります。

  • 相手のハンドがセカンドナッツの可能性があるのでオールインしてみる
  • あえて小さくベットして、相手のレイズを誘導する
  • 相手がコールできそうなぎりぎりのベットを行う

状況によってどれだけポットを膨らませられるのかは変わってきます。留意したいのは「自分がナッツの際に強気に出過ぎると、フォールドされて利益が薄くなる」という点です。ナッツを持っていると思われずにベットを調整して、ポットを大きくする必要があります。

コールを誘えるようなぎりぎりのベット額は、プレイスタイルによっても違います。たとえば相手がルースでこちらの大胆なベットをブラフだと思う可能性がある場合は、それを利用してポット額を膨らませられるでしょう。

ナッツ以外の場合は、ナッツ所持以上にリーディング能力が必要です。自分のハンドと相手のハンドレンジを想定して、勝っている可能性が高いときはバリューベットのリスクを抑えて大きくベットできます。負けているのであればベット額を小さく調整する必要があります。

また負け濃厚の際はバリューベットにこだわらず、フォールドしたりブラフでフォールドさせる、という選択肢も考えられるでしょう。

相手プレイヤーに自分のハンドのほうが強いと思わせる

バリューベットを行うには相手にコールやレイズで付いてきてもらう理由、つまり「自分のほうが勝っている」という認識を植え付けることが重要です。

たとえば

  • 相手はAKハイである
  • 自分はAペアである

という場合は、相手のハンドも強いですがそれ以上に自分のハンドが有利になっています。

相手はこちらのAペアをリーディングできない限り強気に攻めやすいですから、コールやレイズの確率も上昇するでしょう。こちらはAペア所持だと悟られないようにチェックやコールといったプレイを行います。

またたとえば相手のハンドが「109」といった微妙な内容であっても、こちらがそれ以上に弱いと印象付けられればベットで付いてきてくれる可能性があります。既存プレイでルースなプレイヤーだと印象付けた上で、圧倒的に強いハンドの際バリューベットを仕掛けられれば、相手が弱いハンドであるにもかかわらずベットしてしまう状況を作りやすいです。

04.まとめ

バリューベットはプレイに勝つだけでなく、利益を最大化させるために行うベットです。そのため初心者がいきなり実行するのは難しいかもしれませんが、自然に実行できるようになるとポット額を増やして取り分にできるメリットがあります。

実際に現金を賭けるのが怖い場合は、当社のアプリ「m HOLD’EM」で練習してみましょう。

FAQ

ポーカーで勝つためには、確率を考慮して自分の手札の強さを判断することと、心理戦で相手を読み取ることが重要です。相手のベットパターンや行動を観察し、自分の戦略を柔軟に調整することで勝利に近づけます。

「オールイン」とは、自分の手持ちのチップをすべてベットすることです。手持ちのチップが不足して他のプレイヤーと同額をベットできない場合でも、オールインを宣言することでゲームを続行できます。

「ブラインド」とは、ゲーム開始時に強制的にベットされるチップのことです。スモールブラインドとビッグブラインドの2種類があり、ディーラーボタンの左隣から順に配置されます。スモールブラインドは最低ベット額の半分、ビッグブラインドは最低ベット額全額を強制的にベットします。

ポーカーのベットアクションは以下の通りです。 コール:前のプレイヤーと同じ額のチップをベットすること。 レイズ:前のプレイヤーのベット額にさらに上乗せしてベットすること。 フォールド:勝負を降りて、このゲームから離脱すること。 チェック:ベットせずに順番をパスすること。自分より前のプレイヤーが誰もベットしていない場合にのみ可能です。

テキサス・ホールデムでは、各プレイヤーに2枚のハンド(手札)が配られます。その後、5枚のコミュニティカードが公開されます(最初に3枚のフロップ、その後1枚ずつのターンとリバー)。プレイヤーは各ラウンドでベットやフォールドなどのアクションを行い、最終的に最強の役を持つプレイヤーが勝者となります。

ポーカーの役は強い順に以下の通りです。
ロイヤルフラッシュ
ストレートフラッシュ
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド/クアッズ)
フルハウス
フラッシュ
ストレート
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド/トリップス/セット)
ツーペア
ワンペア
ハイカード

初心者でも楽しめる!

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