リーディング

テクニック・戦略ステップ

総合的に分析して勝利を目指す!リーディングを解説

テキサスホールデムのリーディングとは、相手のハンドを総合的に情報を分析して読むことを指します。リーディングが上手くいくとプレイが有利になりますし、上手くできないと相手から出し抜かれる可能性が高くなります。

今回はリーディングの概要や、分析に必要な情報といった基本を解説していきます。

01.リーディングと相手のハンドを予想すること

リーディングとは「読んでいる」という意味ですが、テキサスホールデムでは「相手のプレイスタイルやベットアクション、既知のカードなどから総合的に分析を行い、相手のハンドを予想する行為」を指します。

テキサスホールデムで勝利への障害となるのが、相手の持っているスターティングハンドです。スターティングハンドの枚数はたった2枚ですが、その2枚がコミュニティカードと組み合わさることでさまざまな役が完成して勝負を決めます。また2枚だけでも強い役になる可能性はあります。

テキサスホールデムでは相手のハンドレンジをリーディングで絞り、その上で自分の確定ハンドと比較してベットアクションを決めないと勝利できません。上手いプレイヤーはハンドレンジを確実に絞り、強いハンドで確実にコールしたり弱いハンドで大胆にレイズしてブラフをかけたりします。

02.リーディングに必要な3つの基本要素

リーディングにおいては次の3つの要素が基本となります。

プレイスタイルを分析する

ルースアグレッシブ

強いハンドでも弱いハンドでも積極的にベットへ参加してきます。フォールドすることはまずありません。

初心者としては「強いハンドだから本当に強気に出ているのか、あるいは弱いハンドなのにブラフしているのか」が読みにくい相手です。上級者にはルースアグレッシブで戦いをかき乱す人が多く存在します。

ルースパッシブ

ベットアクションは消極的でレイズなど頻繁にしてきませんが、強いハンドでも弱いハンドでもプレイを行うタイプです。

ルースパッシブはカモ、つまりフィッシュとして利用されやすいプレイスタイルです。弱いハンドでもプレイを継続してくれるので、こちらが強いハンドを持っている場合安全にポットを膨らませられます。

ただし急にアグレッシブに勝負してくるといったケースもあるので、一概にフィッシュになるとは限りません。

タイトアグレッシブ

初心者がプレイスタイルとして身に着けやすいスタイルです。強いハンドでしかベットアクションに積極的な参加をしないので、フォールドしたとしても損害が少なくて済みますし確実に勝ちやすくなるのがメリットになっています。

ただしハンドレンジ面は、強いハンドしか持っていないとリーディングしやすい部類です。上級者にリーディングされて、こちらが強いハンドなのにブラフでフォールドしないよう気を付けないといけません。

タイトパッシブ

強いハンドでしかベットアクションへ参加しないのに、肝心のアクションがチェックやコールだったりと弱気なプレイスタイルです。自分のハンドが強いと悟られないためにこのスタイルを取るケースもあります。

このタイプが強気のアクションを取ってきた際は信頼できます。たとえばプリフロップ段階で3倍レイズをしてきた場合、Aのポケットペアといったプレミアムハンドを持っている可能性が高いということです。

ポジション

テキサスホールデムでは

  • ライブブラインド(スモールブラインドとビッグブラインド)
  • アーリーポジション(アンダー・ザ・ガンなど)
  • ミドルポジション
  • レイトポジション(ディーラーポジションなど)

といったポジションが決まっており、1ハンド終了ごとに交代します。

一般的に「先にプレイするポジションほど強いハンドでしか勝負に出にくく、逆に後でプレイするポジションほど弱いハンドでも勝負に出やすい」というのがテキサスホールデムの基本です。そのため

  • アンダー・ザ・ガンがレイズしてきたらプレミアムハンドを持っている
  • ディーラーボタンがレイズしても単なるハイカードの可能性がある

といったリーディングが可能になっています。

ベットアクション

ベットアクションも情報としてリーディングする必要があります。

具体的には、

①フロップの時点でスモールブラインドがベットを行い

②その後、ビッグブラインドが2倍レイズを行ってきた

というベッドアクションの場合は、後に控えているプレイヤーが多い中、スモールブラインドのベット額に2倍レイズを行えるのは、強い役がそろっている、あるいはそろう可能性が高いということを示しています。

ベットアクションはポジションと密接な関係があります。このため「このポジションでこういうアクションを取ったからハンドは弱いだろう」といったように関連させたリーディングが必須です。

03.その他場合によって必要になってくる要素

その他場合によっては次のような要素も情報としてリーディングへ加えましょう。

ゲーム形式

テキサスホールデムには

  • いつでも気軽に参加できるリングゲーム
  • 真剣勝負でルールが厳しいトーナメント

の2種類があります。

リングゲームの場合「リバイ(チップを再購入する)」といったアクションが可能であり、今のチップがなくなっても再補充できる余裕があります。しかしトーナメントの場合は再補充が原則不可能で「チップが0枚=即敗北で退場」になるのがポイントです。このためトーナメントでは役が弱くても期待値が高くなるので、「ポットコミット」でプレイを継続するケースがあります。

ゲーム形式によってプレイ環境が変わると、リーディング情報も変わってくる点に留意しておきましょう。

現在のスタック

チップの残り手持ちである「スタック」も重要です。一般的に

  • ビッグスタック(スタックが多め)だと大胆にベットしやすい
  • ショートスタック(スタックが少なめ)だとベットがしにくい

といった特徴があります。

しかし中にはショートスタックでオールイン、強気の姿勢を見せ相手をフォールドさせて勝利する方もいらっしゃいます。ですから「スタックが少ないから絶対大胆には攻めてこない」と100%決めないようにしてください。

相手のポーカーレベル

ポーカーレベルによってもリーディング内容は変わってきます。初心者のリーディングはしやすく、上級者のリーディングは困難です。

これは初心者がタイトなハンドで勝負するケースが多い中、上級者はブラフを巧みに使って柔軟なルースハンドでプレイしてくるからです。上級者へ勝利するには、細かい癖(テル)まで見抜いて精密なリーディングができるスキルが必要になります。

04.まとめ

リーディングはテキサスホールデムの勝敗を決める重要な行動です。不確定要素から情報を集めて、確定要素へ近づけられるとプレイの幅を広げられます。

リーディングされないようにプレイスタイルを変更する、ときにはブラフで騙すといったテクニックも必要です。100%勝てるという保証はないのでプレイを重ねながら、勝てる状況を増やしていくのが近道です。

FAQ

ポーカーで勝つためには、確率を考慮して自分の手札の強さを判断することと、心理戦で相手を読み取ることが重要です。相手のベットパターンや行動を観察し、自分の戦略を柔軟に調整することで勝利に近づけます。

「オールイン」とは、自分の手持ちのチップをすべてベットすることです。手持ちのチップが不足して他のプレイヤーと同額をベットできない場合でも、オールインを宣言することでゲームを続行できます。

「ブラインド」とは、ゲーム開始時に強制的にベットされるチップのことです。スモールブラインドとビッグブラインドの2種類があり、ディーラーボタンの左隣から順に配置されます。スモールブラインドは最低ベット額の半分、ビッグブラインドは最低ベット額全額を強制的にベットします。

ポーカーのベットアクションは以下の通りです。 コール:前のプレイヤーと同じ額のチップをベットすること。 レイズ:前のプレイヤーのベット額にさらに上乗せしてベットすること。 フォールド:勝負を降りて、このゲームから離脱すること。 チェック:ベットせずに順番をパスすること。自分より前のプレイヤーが誰もベットしていない場合にのみ可能です。

テキサス・ホールデムでは、各プレイヤーに2枚のハンド(手札)が配られます。その後、5枚のコミュニティカードが公開されます(最初に3枚のフロップ、その後1枚ずつのターンとリバー)。プレイヤーは各ラウンドでベットやフォールドなどのアクションを行い、最終的に最強の役を持つプレイヤーが勝者となります。

ポーカーの役は強い順に以下の通りです。
ロイヤルフラッシュ
ストレートフラッシュ
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド/クアッズ)
フルハウス
フラッシュ
ストレート
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド/トリップス/セット)
ツーペア
ワンペア
ハイカード

初心者でも楽しめる!

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