ハンドレンジ

テクニック・戦略ステップ

自分のハンドレンジは相手に読まれている!逆に利用して利益を獲得しよう

リーディングには「ハンドレンジ」が重要です。つまり相手のハンド内容を推測して勝利へつなげるような考え方です。早期フォールドといった考えにも影響してきます。

ただしハンドレンジはプレイヤー全員が考えることなので、相手もこちらのハンドを絞ろうとしているのを忘れてはいけません。印象操作などができれば相手から見た自分のハンドレンジを狂わせてバリューベットといった行為を大胆に行えるでしょう。

今回は相手からハンドレンジを読まれていることを認識するメリットや事例などをご紹介していきます。

01.相手からハンドレンジを読まれていると注意するメリット

ハンドレンジ イメージ01

たとえばあなたがタイトなプレイヤーだとします。相手はこちらが勝負してくるハンドは

  • ♤A♢A
  • ♡A♧K
  • ♡Q♢Q

といった強いハンドのみだと理解しています。実際その通りにあなたがプレイしている場合は、「レイズしているから強いハンドがあるな、こちらはマージナルだからすぐ降りよう」といったようにすぐフォールドされてしまう可能性があるでしょう。その場合ポットが最大化できず利益は減ってしまいます。

逆にあなたがルースなプレイヤーだとします。相手はこちらのハンドレンジを

  • ♤A♢A
  • ♡7♧8
  • ♢5♤7

といったような決して強くないハンドまで含めて絞ってきます。タイトなときよりもハンドレンジが広がるので手が想定しにくいです。そしてこちらはブラフを多用するプレイヤーです。

相手はこちらがレイズなどをしてきても、「早期フォールドさせたいからそうしている、なら逆にレイズして降ろさせよう」として強気のベットをしてきました。実際その通りであれば、あなたは負けてしまいます。

このように相手のハンドレンジが正しければ、あなたが利益を獲得できる確率は減ります。つまり確率を読み誤らせて勝利やフォールドすることが、長期的な利益にもつながるのがポイントです。

02.ハンドレンジ読み合いの事例

たとえば自分が「ロック(超タイトなプレイヤー)」だとして、相手はルースです。相手はこちらがロックだと認識しているので強いハンドだけで勝負してくると踏んでいます。

全員50BBを有しており、プリフロップ・レイトポジションであなたは4BBでレイズ、ハンドは「♡A♤K」です。相手はBTNから6BBでリレイズしてきました。あなたは8BBにリリレイズすると、相手は勝てないと踏んでフォールドしてしまいます。

また自分が超絶ルースだとして、相手もルースの場合を想定してみましょう。

全員50BBを有しており、プリフロップ・レイトポジションであなたは4BBでレイズ、ハンドは「♡A♤K」です。相手はBTNから6BBでリレイズしてきました。あなたは8BBにリリレイズすると、相手は勝てる可能性があるのでコールしてきます。ポットは17.5BBです。

フロップで「♢10♡7♤4」がオープン。あなたは20BBと強気にベットしました。相手は様子見でコール。ポットは57.5BBになります。

あなたは相手から「※88+、ATs+、KTs+」といったようにハンドを絞られています。こちらは相手のレンジが「A7s+、K9s+、QTs+」といったハンドだと捉えました。計算によって「自分の勝率が60%、相手の勝率が40%」だと判明、相手のオッズはフロップ時点で「20BB/57.5BB=約34.8%」です。勝率よりオッズが低いので、相手がプレイを継続したのだと理解できます。

つまりこちらが弱気のアクションも垣間見せれば、相手はよりオッズを踏んでベットしてきてくれる可能性が高くなり、最終的にあなたが勝てればより多くの利益を獲得可能です。

※+は以上を表現しています。「88ペア以上」となり「88」「99」「TT」「JJ」「QQ」「KK」「AA」を意味します。
※sはスートの略記で同一柄を意味します。

03.ハンドレンジを読み誤らせて勝利するポイント

ハンドレンジを読み誤らせて勝利するには

  • タイトだと思わせてマージナルなハンドでプレイする
  • ルースだと思わせて実はプレミアハンドだった

といったように、プレイに意外性を持たせてハンドレンジにずれを起こす必要があります。相手の前提をよい意味でくつがえし、ハンドレンジのミスリーディングを起こしてみましょう。

タイトなプレイヤーは強いハンドで強気にベット、弱いハンドで弱気にベットします。ですから「弱いハンドで強気にベット」する姿勢を気付かれずに、ストーリーを構築できれば相手を騙せる可能性が高まるでしょう。

またルースなプレイヤーは弱いハンドでも強気にベットします。ですから「強いハンドで強気にベットを行う」といった行動でハンドにアクションをずれなく挟み込めば、相手が弱いハンドだと錯覚してついてきてくれるでしょう。

04.まとめ

今回はハンドレンジを相手から読まれていることを認識する重要性をご紹介してきました。

自分のハンドレンジは自分からは分かりますが、相手からは不確定情報です。また相手のハンドレンジは相手から分かりますが、こちらからは不確定情報です。よって「相手のハンドレンジを正確に絞りながら、自分のハンドレンジをミスリーディングさせる」ことで勝利できます。

簡単に思えるようで難しいですが、プレイごとに調整を行いスタイルが固定されないように気を付けましょう。

初心者でも楽しめる!

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