ポジション 戦略
ポーカーのポジションとは?意味や、戦略をわかりやすく解説
ポーカーをプレイするうえで、プロも初心者も意識すべき要素があります。
それが「ポジション」です。「ボタン」や「ハイジャック」など難しそうな名前が並んでおり、初心者の多くはプレイに不安を感じることもあるのではないでしょうか。それでもポジションを覚えることで、ポーカーがより楽しく、そして有利に戦えると思います。この記事ではポジションをわかりやすく解説していきます。
01.ポーカーの4つのポジション
まず、ポジションというのはプレイの順番というイメージです。このポジションを決める前に、親(BTN)を決定します。プレーヤーに配られたカードの中で、最も強いカードを持っている人が親(BTN)になります。
この親(BTN)を起点として、ポーカーのポジションはブラインドポジション(BP)、アーリーポジション(EP)、ミドルポジション(MP)、レイトポジション(LP)の4つに分類されます。
それでは、この4つのポジションの特徴を解説していきます。
ブラインドポジション(BP)
ブラインドポジションはディーラーボタンの左隣の2人が選ばれます。その中でも、ディーラーボタンの左側をスモールブラインド(SB)、その隣をビッグブラインド(BB)と分けられます。
ブラインドポジションに選ばれた2人はプリフロップで強制ベットを払わなければいけません。さらにプレイの順番も最初であるため、不利なポジションだと言えるでしょう。
アーリーポジション(EP)
アーリーポジションはアンダー・ザ・ガン(UTG)から全プレイヤーの半分までのポジションのことを指します。このアーリーポジションはプリフロップにおいて、先にベットしなければいけません。それゆえ、相手の行動がわからず、情報不足な状態でベットしなければいけないので不利なポジションといえます。
ミドルポジション(MP)
ミドルポジションはテーブルの後半からカットオフ(CO)とディーラーボタン(BTN)を除いたポジションです。テーブルの人数によってミドルポジションの人数は変動します。
比較的後半から行動できるため、戦略的にベットすることができます。
レイトポジション(LP)
レイトポジションはベットする順番が後半のポジションを指します。具体的にはカットオフ(CO)とディーラボタン(BTN)がレイトポジションとなります。
他のプレイヤーの行動を把握した後に動くことができるので、フォールドしている人数やベット額が把握できます。そこから相手が強いハンドなのか、弱い状態なのかを判断して最善の行動を行うことが可能です。
02.ポーカーのポジションの名前と機能を解説
次にこれまで出てきたスモールブラインド(SB)やアンダー・ザ・ガン(UTG)などのポジションについて、より詳しく解説していきます。
これを覚えれば立ち回りをよりイメージできると思います。
スモールブラインド(SB)
SBは右隣がBTNで、左隣がBBで不利なポジションです。
SBは強制ベッドを求められ、その額は最低ベッド額の半額となります。自分の持ち札と関係なく、ベッドしなければいけないのでハンデがあると言えるでしょう。
プリフロップでは最後から2人目に行動することができますが、フロップ以降ではでは一番最初にベッドしなければいけないので相手の情報がわかりません。
ビッグブラインド(BB)
BBはBTNの左から2番目のポジションとなっています。SBの右隣、UTGの左隣に位置します。
SBと同様に強制ベッドを求められ、その額は最低ベット額となります。またプロップ以降では最後から2番目にベッドすることとなるため、SB同様に不利なポジションであると言えるでしょう。
アンダー・ザ・ガン(UTG)
UTGはBBの右隣のポジションです。
プリフロップの場面では一番最初にベッドしなければいけないため、全てのポジションからレイズなどの攻撃を受ける可能性があります。名前の由来でもある「アンダー・ザ・ガン」=「全員に銃口を向けられている」からも、不利なポジションであることが理解できます。
ハイジャック(HJ)
HJはBTNの2個手前に位置するポジションです。
HJは自分より後のプレイヤーは2人だけなので、有利でも不利でもないポジションと言えます。COとBTNの手札を予想しながらプレイしていきましょう。
カットオフ(CO)
COはBTNの一つ手前のポジションとなります。
COはプリフロップにおいて、BTN、SB、BBが後ろに控えているのでそこまでハンドレンジを広げられません。それでも、プロップでは最後から2番目にプレイできるので、2番目に有利なポジションであると考えられています。
ディーラーボタン(BTN)
BTNは最もアクションが選択できるため一番有利なポジションです。ゲームが進むごとにBTNは一個左側のプレイヤーに移っていきます。
BTNは最後に行動できるので、他のプレイヤーのベット額やフォールドを観察し、自分のベット額を調整できます。よって攻めたプレイをすることができます。
03.ポジションごとのプレー順
次はプレイ順について解説していきます。「プレイする順番は決まっているから簡単だ」と思っているとポーカーでは上手くいきません。
ポーカーはポジションによって有利不利の状況があるので、常に盤面を読んでプレイするためにも順番は重要なのです。
プリフロップの順番
プリフロップの順番は以下の通りになります。
SB(最低ベッドの半額を強制ベッド)→BB(最低ベッド額を強制ベッド)→UTG→HJ→CO→BTN
プリフロップは特殊な順番となっているため注意が必要です。本来であれば一番最初にベッドするSBが強制ベッドをするためアクション選択がありません。同じようにBBも強制ベッドを強いられるので、最初にアクションを行うのはUTGからとなります。
そしてプリフロップではBTNがベッドした後にSBに順番が回ってきます。BBはレイズしたプレイヤーがいた場合、自由なアクションができます。
フロップ以降の順番について
フロップ以降は開始ポジション順にプレイしていきます。下記順番で進んでいきます。
SB→BB→UTG→HJ→CO→BTN
フロップ以降はSB、BBが最初にプレイするため不利となります。また、BTNが必ず最後にアクションを行うので一番有利になります。
プリフロップが特殊な順番で、基本的に時計回りに順番が回ってくることを覚えておきましょう。
04.6max、HUについて
6max
6maxとは6人テーブルのことを指します。6maxでは以下のポジションが取られます。
HU
HUはHeads-upの略で2人テーブルのことを言います。HUではBTNとSBのみになります。
05.インポジション・アウトポジションとは
ここまでポーカーにおけるポジションの重要性について話してきました。そこでポーカーのポジションをさらに理解するために、「インポジション」「アウトポジション」の2つの言葉を紹介します。
インポジションとは相手よりも後にベッドできることで、「ポジションがある」とも表現されます。
一方アウトポジションとは相手よりも先にベッドしなければいけないので、「ポジションがない」とも表現されます。
06.まとめ
ここまでポーカーのポジションについて詳しく解説してきました。一見難しそうな単語も、その役割や特徴を知ったことで抵抗感がなくなったのではないでしょうか。
ポーカーというゲームは、ポジションによって有利不利があるので、自分のプレイする順番や場所を把握することは勝利にとって必要不可欠です。ぜひここで学んだポジションに関する知識を活かして、ポーカーの駆け引きの面白さをより一層味わってみてください。
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