フロップ・ハンド

ルール・マナーステップ

ポーカーにおけるフロップとは?意味や勝敗を左右するハンドを徹底解説

ポーカーは5枚のトランプカードでより強い役を作ることを目指すゲームですが、自分の手元にカードが5枚配られるわけではありません。7枚のカードから5枚を選んで組み合わせることで役を作ります。そして7枚のうち2枚は自分の手元に配られますが、残りの5枚は場にプレイヤーの共通のカードとして配られます。

今回の記事では、最初に場に配られる3枚のカードであるフロップについて解説します。

01.フロップとは?

フロップとは、場に配られる共通のカードのうち最初のカード3枚のことを指します。

またその3枚のカードを確認し、自分の持つ2枚のカードと組み合わせてどのような役ができるか考え、チップをどのようにベットするか、あるいはしないかを決定する2回目のベットラウンドのことでもあります。今回は主にカードではなくラウンドに絞ってフロップを解説していきます。

フロップラウンドの前に自分の持つ2枚のカードのみを確認してベットするラウンドがあるということですが、見ることのできるカードの枚数が少ないためベットの方針を決めきることはできません。

しかしフロップラウンドでは新たに3枚のカードが追加され、7枚のうちの過半数のカードが出揃うことになります。つまりここでこのゲームで自分がどのようにベットをしていくのか、あるいはしないのかの基本的な方針を決めることになる、ゲームにおいて非常に重要なカードであり、ラウンドであると言えます。

02.フロップにおけるハンドの種類

ゲームの勝敗を左右するこのフロップラウンドにおいて自分のハンドを正確に理解しておくことは何よりも重要なことです。ハンドとは、自分の持つカードと共通のカードから作ることのできる5枚の組み合わせのことです。

これを理解することによって、自分が相手より有利な立場にいるのか、あるいは不利な立場にいるのかを高い確度で推定することができ、チップのベットの際に非常に役に立ちます。以下では、具体的な強いハンドの種類をその状況別に紹介していきます。

ハンドがすでに完成しているとき

フロップラウンドでは全7枚のうち5枚のカードが出そろっているため訳が完成している可能性が高い一方で、必ずしも高い役ができる確率が高いわけではありません。そのためこのラウンドにおいて、既に自分のハンドがツーペア、スリーカード、ストレート、フラッシュ、ストレートあるいはこれら以上のハンドを作ることができている場合は、相手プレイヤーよりも優位に立っていると十分に考えることができます。一方でワンペアも完成しているハンドですが、これは成立しやすい役であるため、自分がワンペアしかできていない場合は、以下の2つの種類を除いて優位に立っているとは考えない方がいいでしょう。

トップペア

フロップ、ハンド

トップペアとは、自分の持っている2枚のカードのうちどちらか1枚が、場にある3枚の共通のカードの中で最も強いカードとペアになっていることを指します。

オーバーペア

フロップ、ハンド

オーバーペアとは、自分の持っている2枚のカードだけでペアになっており、なおかつペアの数字が場にある3枚の共通のカードのどの数字よりも強いことを指します。

これら2つのワンペアは相手が、ワンペアより強いハンドを持っていない限り、自分が最も優位に立っていると考えて差し支えないでしょう。

ハンドがまだ完成していないとき

このフロップラウンドの時点においてハンドが完成していなくても優位な立場であると考えることができるハンドがあります。以下ではそのハンドの種類について見ていきます。

フラッシュドロー

フロップ、ハンド

フラッシュドローとは、自分の持っている2枚のカードが同じスート(マーク)で、なおかつ場にある3枚の共通のカードのうち2枚もそのスートであることを指します。これはあと1枚同じスートのカードが出ればフラッシュが成立するため、ハンドは完成していませんが期待感の高い状況であると言えます。

オープンエンドストレートドロー

フロップ、ハンド

オープンエンドストレートドローとは、自分の持っている2枚のカードの数字と場にある3枚の共通のカードのうち2枚の数字が4つ連続している場合を指します。これは連続する数字のうち最も小さい数字より一つ小さいか、最も大きい数字より一つ大きい数字のカードが出れば、ストレートが成立するため、ハンドは完成していませんが期待感の高い状況であると言えます。

モンスタードロー

フロップ、ハンド

モンスタードローとは、フラッシュドローとオープンエンドストレートドローが組み合わさっていることを指します。これはあと1枚同じスートのカードが出るか、連続する数字のうち最も小さい数字より一つ小さいか最も大きい数字より一つ大きい数字のカードが出れば、フラッシュあるいはストレートが成立します。また同じスートのカードが出て、なおかつ連続する数字のうち最も小さい数字より一つ小さいか、最も大きい数字より一つ大きい数字のカードが出れば、ストレートフラッシュという非常に強い役が成立することになるため、フラッシュドローやオープンエンドストレートドローよりもさらに期待感の高い状況であると言えます。

ガットショット

フロップ、ハンド

ガットショットとは、あと1枚でストレートが成立するが、自分の持っている2枚のカードの数字と場にある3枚の共通のカードのうち2枚の数字が4つ連続していないことを指します。つまり連続する5つの数字の両端のどちらかが足りないのではなく、真ん中の3つのうちどれか1つが足りないということです。これは連続する数字のうち最も小さい数字より一つ小さいか最も大きい数字より一つ大きい数字のカードが出ればストレートが完成するオープンエンドストレートドローとは異なり、ピンポイントで足りない数字が出なればいけないので、訳が成立する確率は比較的低くなっています。

ダブルガットショット

フロップ、ハンド

ダブルガットショットとは、ガットショット同様に連続する5つの数字のうち真ん中の3つのうちどれか1つが抜けているが、ストレートを成立させる数字が2種類あることを指します。例えば、自分の持っている2枚のカードと場にある3枚の共通のカードが「3,5,6,7,9」であった場合、4または8のカードが出ればストレートが成立します。これはオープンエンドストレートドローと同様に2つのうちどちらかの数字が出ればよいので、期待感の高さはオープンエンドストレートドローと同程度です。

オーバーカード

フロップ、ハンド

【自分が♠K、♦6を持っており、場に♥Q、♠9、♠4がある画像で、♠Kと♥Qを強調】

オーバーカードとは、自分の持っている2枚のカードのうちどちらか1枚が、場にある3枚の共通のカードのいずれよりも強いことを指します。これは残りの2枚のカード次第でトップペアとなる可能性が高いため良いハンドではありますが、今まで紹介してきた未完成のハンドと比べるとやや見劣りするハンドです。

以上で紹介してきたものがフロップラウンドの時点で強いハンドであり、チップをベットする際には少し強気になっても良いかもしれません。一方で以上で紹介した種類のハンド以外のものは、あまり価値のあるハンドとは言えず、そのゲームで勝利することは困難であるためチップのベットは慎重に行うのが賢明でしょう。

03.まとめ

今回の記事では、フロップの意味やポーカーの勝敗に大きな影響を与えるフロップラウンドの時点で考えられるハンドについて解説しました。

自分のハンドを正確に理解することで、どのようなベットを行っていくのかの参考にし、ポーカーで勝利を目指してください。

初心者でも楽しめる!

ページトップ