ドンクベット

基本アクションステップ

ドンクベットをするのは愚か者!?状況によっては刺さる可能性もあり

テキサスホールデムには教科書的なプレイがいくつかあり、そういったプレイラインに外れた行為の一つを「ドンクベット」と呼ぶことがあります。ドンクベットのドンクにはあまりよい意味がないので、むやみに他人に向けて発言するのは危険です。

ただし現在ドンクベットは、意外性のあるベットアクションとして見直されています。状況によっては勝利へ貢献する可能性もあるので、使えないプレイと思わずに特性を理解して活用してみましょう。

今回はドンクベットの概要や下手なプレイと思われる理由、そして活用のコツなどをご紹介していきます。

01.ドンクベットとは

ドンクベット イメージ01

ドンクベットの「ドンク」には、間抜けといった意味があります。転じてドンクベットとは、「先打ちを行い自分の手をさらしてしまう間抜けな行為」を指します。

ここで言う先打ちとは、最初にレイズしたプレイヤーの行動を確認せず、先にベットアクションを取ってしまうという意味です。後ほど説明する教科書的なプレイの鉄則からドンクベットは外れた行為であり、合理的でないために間抜けといった呼び方をされます。

しかし初心者が行うドンクベットは確かにドンクかもしれませんが、上級者が行うドンクベットはドンクではありません。あえて先打ちすることで相手を威圧してプレイに影響を与える効果を狙っています。

ちなみにドンク自体が間抜けといった意味なので、もし相手に使ってしまうと「あなたは間抜けなプレイヤー」といったように悪くとらえられる可能性があります。トラブルを避けるためにも、ドンクベットという言葉を使う相手は選びましょう。

02.レイザーにはチェックが賢明!?ドンクベットが下手と思われる理由

教科書的なプレイに基づくと、「レイザーにはチェックで回したほうが賢明」です。理由は以下の通りです。

ヒットしなかった場合に様子を確認できる

プリフロップ段階でマージナルハンドの場合、そこからカードがヒットする可能性はフロップ段階で3分の1です。つまり3分の2の確率で、あなたはマージナルハンドのままフロップをプレイしないといけません。しかしレイザーはプリフロップ段階の2枚のハンドでも、自分のカード内容が強いと主張しています。こちらがマージナルハンドで勝率が高くない場合、相手が本当に強いか見極めるために一度チェックを行い、相手にベットされた場合、フォールドすると損害が減るでしょう。

それなりに強いハンドになっても勝てる確率を推測できる

もし自分が♤A♢Kといった強いハンドを持っていても、ドンクベットをするのは危険です。レイザーはより強いハンドを持っている場合、躊躇なくレイズといった強気のアクションを行ってくるからです。

もし一度ベットしてからフォールドしてしまうと、ベットした分が無駄になってしまいます。このためもしそれなりに強いハンドでもレイザーの前ではいったんチェック、相手のアクションを見てから勝つ見込みを探る方法が有効とされています。

かなり強いハンドの場合ポット最大化に貢献する

もし自分にナッツがそろっている場合は、相手が上級者でも臆することはありません。ただし素直にドンクベットを行って強気の姿勢を見せてしまうと、早々にフォールドされて利益が最大化しない恐れがあります。

このためナッツであってもチェックやコールといった行為で弱気の姿勢を出して、相手がプレイに食らいついてくるのを狙えると利益が最大化しやすいです。

ここまでのチェックの効果を考えると、ドンクベットをする価値がまず見いだせないでしょう。どのようなハンドの場合でも、レイザーのプレイ内容を文字通り確認できるチェックが有効打になるからです。

しかし現在では、多少状況が変わっています。

03.相手をけん制する効果も!ドンクベットが見直されている理由とは

上級者は

  • ボードを利用して、さも自分が強い役をそろえたかのように先にふるまう
  • あえて小さくベットを行いドローを狙っている
  • プロテクションベットとして相手のドローを防ごうとしている

といったイメージを持たれるのを前提にドンクベットを打ちます。つまり常識から外れたプレイが、上級者にとっては相手を混乱させて威圧させる効果へつなげられる武器になるのです。

強い役がそろっていると相手に思われている場合は、ドンクベットでその確証を上げて先にフォールドさせる方法が有効打になるかもしれません。またドローをなるべく安全に引きたい場合も、ドンクベットを行うことでブロックベットのような効果を見込めます。

仮に複数人がチェックしてしまうと、無償でドローを引かれてしまい負けるパターンが考えられます。そこでドンクベットを行うことで相手をけん制、ドローされる前にフォールドを狙う効果を見込めます。

04.まとめ

今回はドンクベットの概要や嫌われる理由、そして現在見直されている理由などをご紹介してきました。

初心者のドンクベットは文字通りおろかになるので、見直すべきです。ただしドンクベットのメリットを知った上で利用するのはおろかではありません。上級者に近づくにつれてドンクベットの活用方法も増えてくるでしょう。

ただしドンクベットが有効になっているのはチェックが賢明であるという前提があるからです。今後テキサスホールデムのプレイトレンドが変わればドンクベットが刺さらなくなってくる可能性がある点もチェックしておきましょう。

FAQ

ポーカーのベットアクションは以下の通りです。 コール:前のプレイヤーと同じ額のチップをベットすること。 レイズ:前のプレイヤーのベット額にさらに上乗せしてベットすること。 フォールド:勝負を降りて、このゲームから離脱すること。 チェック:ベットせずに順番をパスすること。自分より前のプレイヤーが誰もベットしていない場合にのみ可能です。

ポーカーで勝つためには、確率を考慮して自分の手札の強さを判断することと、心理戦で相手を読み取ることが重要です。相手のベットパターンや行動を観察し、自分の戦略を柔軟に調整することで勝利に近づけます。

「オールイン」とは、自分の手持ちのチップをすべてベットすることです。手持ちのチップが不足して他のプレイヤーと同額をベットできない場合でも、オールインを宣言することでゲームを続行できます。

「ブラインド」とは、ゲーム開始時に強制的にベットされるチップのことです。スモールブラインドとビッグブラインドの2種類があり、ディーラーボタンの左隣から順に配置されます。スモールブラインドは最低ベット額の半分、ビッグブラインドは最低ベット額全額を強制的にベットします。

テキサス・ホールデムでは、各プレイヤーに2枚のハンド(手札)が配られます。その後、5枚のコミュニティカードが公開されます(最初に3枚のフロップ、その後1枚ずつのターンとリバー)。プレイヤーは各ラウンドでベットやフォールドなどのアクションを行い、最終的に最強の役を持つプレイヤーが勝者となります。

ポーカーの役は強い順に以下の通りです。
ロイヤルフラッシュ
ストレートフラッシュ
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド/クアッズ)
フルハウス
フラッシュ
ストレート
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド/トリップス/セット)
ツーペア
ワンペア
ハイカード

初心者でも楽しめる!

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