バリューレンジとブラフレンジ
バリューレンジとブラフレンジを解説!あなたのハンドは強い?それとも弱い?
テキサスホールデムにおいてハンドレンジを考える際は、相手の持っているハンドが強いのかそれとも弱いのか考える必要があります。そして相手のハンド範囲であるハンドレンジには
- ・バリューレンジ
- ・ブラフレンジ
といった概念があります。相手のハンドレンジがどの概念に属するかによって、相手のプレイを推測してよいプレイを行うきっかけを作ることができます。今回はバリューレンジとブラフレンジ、そして関連するマージナルハンドなどについてご紹介していきます。
01.バリューレンジとブラフレンジの違い
まずはバリューレンジとブラフレンジの違いを解説していきます。
バリューレンジとは、強いハンドを指す
テキサスホールデムにおけるバリューとは、ポットの額を最大にできるようなアクションに関して付けられる言葉です。つまりバリューレンジとは「ポットの額を最大にできるアクション(バリューベット)が打てるようなハンドレンジ」を指します。つまり強いハンドを持っており、強気のベットができる状態ということです。
たとえばリバー段階で「♡Q・♢J・♤10・♡9 ・♧5」が落ちています。相手のハンドレンジが「♤A・♡A」や「♤A・♧K」といったプレミアハンドだと仮定、さらにバリューレンジを2ペア以上がそろっている状態、だと条件を付けます。この仮定する・条件を付けるという行為が、ハンドレンジを考える最重要になるので覚えておきましょう。
この場合リバーのバリューレンジは
- ・2ペア:なし
- ・スリーカード:Qのスリーカードなど
- ・ストレート:A~10のストレートなど
といった組み合わせになるでしょう。
ブラフレンジとは、ブラフを伴う弱いハンドのこと
ブラフは自分のハンドを偽る際、たとえばハンドが弱いけど強く見せかける、といった際に行われます。転じてブラフレンジとは「ブラフを打たないと勝利するのが難しいような弱弱しいハンドレンジ」を指しています。
たとえばボードに「♡J・♧9・♤5・♧4・♢3」というカードが落ちています。相手はプレミアハンドです。プレミアハンドでも役がそろわないとブラフベットになると仮定、するとブラフベットになりうるのは相手が
- ・♤A・♧Q
- ・♧A・♢K
といったハンドを持っているときです。役がそろっていないので相手プレイヤーがストレートといった役を引いている可能性がある場合も考えると、ブラフベットでフォールドさせようとする可能性が十分あるでしょう。
02.マージナルレンジとは?どっちつかずの中途半端なハンド
バリューレンジにもブラフレンジにも属さないハンドレンジとして、「マージナルハンド」というのがあります。マージナルハンドはあまりよい状況では使いません。「バリューレンジを打つほど強くもなく、かといってブラフレンジをするほど弱くもない中途半端なレンジ」を指すからです。
マージナルレンジの出し方はシンプルであり、「バリューレンジの総数-ブラフレンジの総数」で出せます。バリューレンジでもない、ブラフレンジでもないレンジというのが計算式にも表れているのがポイントです。
ここまで見てきたように、バリューレンジやブラフレンジなどの判断には仮定や条件付けを行う必要があります。相手プレイヤーのスタイルや自分の考え方、ボード状況などによって、レンジに入るカードの組み合わせが変動するからです。レンジを読み誤って負けてしまった場合も、「相手はある程度強いハンドでもブラフベットしてくる可能性がある」といった調整を行いながら精度を上げることができます。
ハンドレンジの考え方は流動的だということを押さえ、固定し過ぎないようにしましょう。
03.ポラライズとは?ハンドが一極化しておりプレイにも出やすい
ポラライズとは「ハンドレンジがバリューレンジかブラフレンジ、どちらかへ極端に寄っている状況」を指しています。ポラライズ状態になっているかはプレイ状況を見てみると分かりやすいでしょう。
もしマージナルハンドの場合は、チェックやコールで様子見するといったプレイが多くなるはずです。ドローでよい役を引ける、といったバリューがまだ残っているからです。しかし極端に強い役や弱い役では話が違ってきます。ドローによるバリューが一気に薄くなり、プレイ内容が一極してベットを行うといった単一的な方向へまとまりやすくなります。
相手がどんなハンドでプレイしてくるのか、そして自分がどのハンドを持っていれば勝利できるかなどの判断に、ポラライズは関わってきます。もし計算してブラフレンジの可能性が高ければ、こちらが少々マージナルなハンドでもオッズは十分合うはずです。
04.まとめ
今回はバリューレンジとブラフレンジ、両者の違いを解説してきました。
バリューレンジは強くベットできるようなレンジ、ブラフレンジはハッタリを利かせないと勝てないような弱いレンジです。また両者に属さないマージナルレンジという概念もあります。
各レンジのコンボ数やそれに伴うこちらの勝率は、仮定条件によって変わります。ですから実際にプレイ回数を積み重ねて相手のプレイスタイルなどをリーディングできるかなども重要です。
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