ポーカー トゥワイス
ポーカーのトゥワイスとは?意味をわかりやすく解説
ポーカーは非常に決断が難しいゲームです。決断の重さは状況によって変わりますが、いずれにしてもプレイヤーはリスクヘッジをしながらゲームを進めたいところです。そんなプレイヤーにとって、トゥワイスは興味深い選択肢であり、ゲームを盛り上げる大きな要素です。同時にポーカーへの理解度を試されるシステムであり、上手く使えば勝敗を大きく動かすことができるかもしれません。
01.トゥワイスとは
トゥワイスとは、オールインしたチップを一発勝負で失うことに対してリスクを感じるプレイヤーに向けた救済措置であり、リスクヘッジのルールになります。
例えば、ラスト一枚のコミュニティーカードが公開されていない時点で、プレイヤーAがオールインし、そのラウンドまで残っているもう一人のプレイヤーであるプレイヤーBもコールして応戦したとします。その際、プレイヤーAがトゥワイスを希望し、プレイヤーBもそれに合意したら、トゥワイスが採用されます。
その後の流れに関して、本来はコミュニティカードが1枚しか表示されないはずですが、トゥワイスを選んだ場合は、最終的に2枚開くことが可能になります。
要するにオールインした多額のベット額に対して、一発勝負をするのはリスキーなので、ポットサイズの半額を1回目オープンするカードにかけて、残りの半額を2回目にオープンするカードにベットできるルールになります。
要するに2パターンの可能性にリスクヘッジできるルールなのです。
02.トゥワイスのタイミングとは
トゥワイスを使える状況は限定的です。
まずトゥワイスを選択するには、ゲームに参加している中で、誰かがプレイヤーがオールインを選択する必要があります。オールインすればどのベットラウンドでも問題ありません。
そしてトゥワイスに対して、全てのプレイヤーが同意した時点で、トゥワイスは有効となります。
例えば、プリフロップの状態でオールインとなり、トゥワイスを選ぶと、まず1回目は通常通り5枚のカードが開かれ、勝った方にポットの半分が与えられます。次に2回目として改めて5枚のカードを新しく開き、勝った方には同じようにポットの半分が与えられます。一般的に、リスクが抑えられることがメリットです。
プリフロップとは、2枚の手札がプレイヤーへ配られ、場にある5枚のコミュニティーカードがまだ1枚もめくられていない状態で行われるベッティングラウンドのことを指します。
03.トゥワイスの期待値
トゥワイスをしても、しなくても獲得するポットの期待値は変わりません。以下が具体例です。
このターンに自分はオールインし、対戦相手はコールしました。ポットには合計200点あります。この場合の自分の勝率は、残りの山札44枚の内、A以外の42枚で勝つことができるので、42/44で、約95.4%となります。ポットの期待値は200点×95.4%=約190.9点です。
トゥワイスをした場合を計算します。トゥワイスを場合に獲得できるポットの期待値を計算すると、
(2回とも勝利時に獲得するポット)×(2回とも勝利する確率)+(1回勝って1回負けて獲得するポット)×(1勝1敗となる確率)+(2回とも負けた時に獲得するポット)×(2回とも負ける確率)です。
2回とも勝利する確率は42÷44×41÷43で、1勝1敗となる確率は42÷44*2÷43+2÷44*42÷43です。2回とも負ける確率は2÷44*1÷43となります。
全て当てはめると、200点×(42÷44)×(41÷43)+100点×{(42÷44)×(2÷43)+(2÷44)×(1÷43)}×0点×(2÷44)×(1÷43)=約190.9点になります。
この結果から、トゥワイスをしたときもしていないときも同じ期待値であることが分かりました。1枚のカードに対してトゥワイスをした例を挙げましたが、何枚のコミュニティーカードに対しても同じ結果になります。
04.トゥワイスを有効に使うタイミング
着実に収支をプラスにしたいとき
トゥワイスをすることで分散が可能になり、期待値と結果の差を抑えることができます。もし分散が大きいと期待値としてはプラスでも、実収支がマイナスになってしまう場面が多くなりやすいです。トゥワイスをすれば試行回数が増えるので、実収支と期待値の乖離を防ぐ可能性が高まります。
自分が対戦相手より強いとき
あなたが対戦相手より上手い自信があるときは積極的にトゥワイスを選んでも良いでしょう。あなたがこの状態で一番恐れるべきなのは下振れが出てしまい、運悪く負けて自身のスタックを全て持っていかれてしまうことです。期待値がプラスのプレーが出来るかもしれない状況で、あなたにスタックの余裕がないばかりにプレイを諦めてしまうともったいないです。
スタックを残す
トゥワイスをすれば、期待値が微妙な場面で勝敗が偏ってしまい、スタックを大きく失う可能性を減らすことができます。そうすることで後にやってくる可能性がある期待値が非常に大きくなりそうな場面で、チップのスタックを高い状態でキープすることができます。
逆に自分よりも相手が上手で、相手よりもスタックを持っているときはあえてトゥワイスしないのも作戦です。あえて分散させることで、期待値どおりの結果になりにくいように誘導して、自分よりも上手な相手のスタックを大きく奪う可能性を少しでも上げることができます。
05.トゥワイスが起こるタイミング
トゥワイスの選択権
日本のとあるオンラインゲームを例に紹介します。トゥワイスはプレイヤーが1対1の状況でオールインになったときに使うか使わないか表示されます。まずは、勝率が高いハンドを持っている方にトゥワイスを使うかどうかの選択権があります。
トゥワイスを受ける側が判断する
トゥワイスを利用すると、勝率が高い側は相手の承認を待ちます。勝率が低い側にはトゥワイスを受けるかどうか、相手が何回のトゥワイスを希望しているのか表示されるので、承認するか拒否するかを選択します。勝率が低い側は、少しでも負けを減らせる可能性があるので考察が必要です。
トゥワイスの開始
トゥワイスを要求して対戦相手が承認したら、トゥワイスが始まります。トゥワイスは現時点で開いていないカードから配られます。
06.まとめ
今回はトゥワイスについて解説しました。トゥワイスとは、ゲームに勝つための大きな戦略の一つで、期待値を元にした考え方を知っているか知らないかで大きな違いが生まれることもあります。決して複雑なシステムではないので、理解するとポーカーがより楽しくなるでしょう。
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