ポーカー トーナメント

ルール・マナーステップ

ポーカーのトーナメントとは?大会の種類やルールを解説

ポーカーのトーナメントには世界中のポーカープレイヤーが参加します。

一概にポーカーのトーナメントといっても、ルールや参加費用、プレー人数、トーナメントの種類など様々な形式に渡り、参加してみたいけど、詳しく仕組みがわからないという方もいるのではないでしょうか。しかし基本的なトーナメントの勝利条件は全て同じで、全てのチップを手に入れたプレイヤーが優勝というシンプルなものなので、難しく考える必要はないかもしれません。

01.ポーカーのトーナメントのルールとは

まずはじめに、ポーカーのトーナメントに共通するルールについて解説します。

トーナメントに参加したプレーヤーは、対戦相手のハンドに勝つと場にあるチップを全て獲得できます。そして全てのチップを失うと試合終了となり、そのトーナメントから敗退となります。最後の一人になるまでゲームは続き、最後まで残ったプレーヤーがチャンピオンとなって、用意された賞品などを手にすることができます。

02.海外で行われるポーカーのトーナメントの費用

バイイン

ポーカーのトーナメントは、バイインと呼ばれる参加費用を支払わなければ、参加することができません。

バイインは事前に公表され、全てのトーナメント参加者が同じ額のバイインを支払い、同じ量のチップを得ます。他の人よりバイインを多く支払って、チップを多くもらうことはできません。なおバイインのチップの一部は賞品としてプールされます。

ポーカーのトーナメントでは、チップ数、強制ベッド額で、バイインだけを変更してトーナメントを開催することができます。同じ会場でいくつかのトーナメントが同時に開催される大きなポーカーの大会では、バイインを変更した、ルールは同じイベントが2つ同時に開催されることもあります。片方のトーナメントはバイインが400コイン、一方でもう1つのイベントはバイインを6,000コインに設定して、たくさんの人が参加可能になるように工夫しています。

海外のオンラインポーカーでは、フリーロールと呼ばれる無料のトーナメントや少量のバイインで参加できるお手軽なトーナメントも存在します。一方で、数千コイン、数万コインといった高額のバイインが必要な大きなトーナメントも開かれています。

手数料に関して

ポーカーのトーナメントでは、上記で紹介したバイイン以外にも、レーキやフィーと呼ばれる手数料を払う必要があります。

ポーカーのトーナメントを主催するためには、もちろん様々な費用がかかります。その費用を賄うために手数料として参加するプレイヤーからチップを請求しています。

このコインは、ゲームを進行するディーラーやフロアスタッフの給料、会社の利益、トーナメントを開催する会場の使用料を賄うために使用されます。

手数料の確認

手数料の確認の仕方は大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、手数料をバイインと一緒に追加費用として表示している形式です。例えば、6,000+300と表示されている場合、6,000コインがバイインとしてトーナメントの賞品プールに入り、300コインが手数料として、様々な用途に使用する手数料となります。

2つ目は、トーナメント主催者があらかじめ賞品プールから一定の割合を差し引いて、レーキとフィーを回収している形式です。

どちらの形式にせよ、後から追加でレーキとフィーを請求されることはほとんどないので、事前に参加費を払い切って安心してトーナメントをプレーすることができます。

03.ポーカーのトーナメントのプレー人数

トーナメントへの参加人数

ポーカートーナメントのプレイヤー数の制限は会場の規模に依存しますが、基本的に制限はありません。

ただトーナメントへの参加人数が増えれば増えるほどバイインが増えるので、賞品プールに貯まるチップの量は大きくなり、優勝時にもらえるチップが増えるので大会は盛り上がります。ただ優勝を目指すライバルプレーヤーも増えるのでトーナメントで上位を目指すのは、参加人数が多いと難しくなります。

1ゲームあたりの参加人数

トーナメントのフィールドはたくさんのテーブルに分かれています。トーナメントでは基本的に、8人か9人のプレイヤーをテーブルごとに分けてポーカーをプレーします。例外として、トーナメントの種類の中には6MAXと呼ばれる1テーブルあたり6人で行うゲーム形式もありますが、8人〜9人だと考えておくと良いでしょう。

ただテーブルの対戦相手はずっと同じプレーヤーではなく、1日のトーナメントで何度も入れ替わります。トーナメントが進むにつれて敗退するプレーヤーが増えると、席が空くので主催者は少しずつテーブルを閉鎖し、空いた席を埋めるためにまだ残っているプレーヤーを移動させてゲームを進行します。このようにして、フィールドはトーナメントの進行に伴いだんだん縮小していきます。

収容人数に限りのある会場でトーナメントへの参加人数を増やす方法として、 トーナメントを複数の開始日に分散させる方法があります。この方法は、初日に参加したプレーヤーたちはDay1Aの参加者としてトーナメントをプレーし、その日敗退しなかった人はそのチップを持ち帰ります。

次の日には別のプレイヤーたちが到着し、Day1Bとしてプレイし、Aグループと同じルールでプレーするというものです。ゲームが進み、Day1AとDay1Bのプレイヤー数が減ったら敗退した人を集めて、改めてDay2として新しくトーナメントをスタートします。時間差をつけることで、より多くの参加者にトーナメントへエントリーしてもらうことが可能になります。

04.ポーカートーナメントの種類

ポーカーのトーナメントの種類は多種多様に渡りますが、中でも人気のトーナメントをご紹介します。

フリーズアウト トーナメント

ポーカーの基本となるトーナメント形式で、テキサスホールデムなどの大きなトーナメントで多く採用されています。

プレーヤーは、最初にバイインを払ってチップを獲得しゲームを進めます。ポーカーに負けて、チップがなくなったプレーヤーから退場していき、最後に残った1人が優勝となり、商品を獲得します。

一度負けたらそこで敗退のスリリングなトーナメント形式で多くのポーカープレーヤーから人気を集めています。

リバイ トーナメント

リバイトーナメントは、チップがなくなったら敗退という通常のトーナメントとは異なり、途中でチップを買い足すことができるトーナメントです。参加者がチップを失い劣勢な展開になった場合に追加のバイインを行い、新たなチップを得て改めてトーナメントに参加し直すことができる画期的な仕組みとなっています。

リバイトーナメントでは、プレイヤーが特定の条件を満たすと、リバイと呼ばれる追加のバイインを行うことができます。プレイヤーが最初のバイインでトーナメントを開始し、チップを失った場合にリバイを行いチップを補充することが可能です。リバイを行うと、追加のバイインを支払って新しいチップを受け取ることができるので、プレイヤーはトーナメントに再参加し、再び優勝を目指して戦うことができます。

リバイトーナメントでは、リバイの回数や条件は事前に定められており、チップがすべて失われる前にリバイを行う必要があります。一度プレイヤーが敗退し、立ち去った後でのリバイは認められません。

リバイトーナメントは、トーナメントに参加するプレーヤーに復活のチャンスを提供し、トーナメント中にチップが減ってしまったプレイヤーが再びゲームに戻ることができます。これにより、参加者全体のモチベーションが高まり、トーナメントがより盛り上がるでしょう。

All-in Shootout

All-in Shootout(オールイン・シュートアウト)とは、ポーカートーナメントの特殊な形式であり、参加者全員が一度に全てのチップをベットする(オールインする)必要があるルールです。

通常のポーカートーナメントでは、プレイヤーは戦略を立て、相手との対戦やチップの管理を行いながら、勝利を目指します。しかしAll-in Shootoutでは、戦略やベットの意思決定の要素は存在せず、全員が一斉にオールインします。

オールインが行われると、カードの組み合わせや運の要素によって勝敗が決まります。プレイヤーは一度の勝負に全力を注ぎ込み、一発勝負を楽しむことができます。

参加者全員が同時にオールインするため、一瞬で勝者が決まるというスリリングな展開が特徴です。オールインシュートアウトは、ポーカーファンにとって独特の魅力を持つ特別なトーナメント形式と言えるでしょう。

ヘッズアップ トーナメント

ヘッズアップトーナメントは、ポーカーのトーナメント形式の一つで、参加者同士が1対1で対戦し、勝ち残った最後の1人が優勝者となる勝ち抜き戦です。他のトーナメントとは異なり、すべての試合が1対1の対戦形式で行われます。他のシュートアウトトーナメントと同じように、途中からの参加はできません。

ヘッズアップトーナメントでは、通常は参加者数が2のべき乗(2、4、8、16、32など)でなければ綺麗にトーナメント表を組めないのですが、もし参加者数が2のべき乗に達していない場合、初回のラウンドで一部の参加者は不戦勝となり、自動的に次のラウンドに進むことができます。

ヘッズアップトーナメントは、戦略と1対1の対戦ならではのプレイヤー間の心理戦に焦点を当てています。1対1の対戦形式では、相手の戦術やテクニックを読み解き、適切な判断とプレイを行うことが重要で、緊迫した戦いが楽しめます。

05.ポーカーのトーナメントは敗退したら終わり?

リエントリー

説明としてはやや重複しますが、一般的なポーカーのトーナメントでは、全てのチップを失ったプレイヤーはトーナメントから脱落することになっています。上述のフリーズアウト方式のトーナメントでは、参加するプレイヤーは1度だけチップを受け取り、そのチップがなくなった時点でプレイヤーはトーナメントから敗退となります。

一方、一部のトーナメントでは、早期に脱落したプレイヤーが再度参加するチャンスを得ることができるリエントリーオプションが用意されています。リエントリーが可能なトーナメントでは、敗退したプレイヤーはレジに戻り、再び同じバイインを支払い、初めと同じ量のチップを受け取ることができます。そして新しい席が割り当てられ、途中参加でトーナメントに参加しなおすことができ、プレーを再開することが可能です。

また、トーナメントが満席の場合は、キャンセル待ちリスト(ウェイティングリスト)に登録することができる場合もあります。リエントリーの期間はトーナメントごとに設定されており、通常はトーナメントの初期段階でのみリエントリーが可能です。詳細な情報はトーナメントの開始時に公表されるので、注意深くチェックが必要です。リエントリー期間が終了すると、それ以降のプレイヤーはフリーズアウト方式が適用され、途中参加はできなくなってしまいます。

レイトレジストレーション

レイトレジストレーションとは、トーナメントが既に開始されていても、指定された時間内であればプレイヤーがいつでもエントリーできる制度です。レイトレジストレーションを利用すると、他のプレイヤーは既にプレーを始めているため、自分よりもチップを多く持っているプレイヤーやチップのスタックが少なくなったプレイヤーとの対戦が多くなります。

レイトレジストレーションの締め切りが近づくにつれ、既にチップを多く獲得したプレイヤーの数も増えますが、敗退した人も増え、プレイヤー数は少なくなる傾向があるので、レイトレジストレーションでの参加のタイミングは機を見計らって行うのが良いでしょう。

リバイ

トーナメントの種類でも解説しましたが、リバイトーナメントでは、敗退濃厚なプレーヤーでも復活のチャンスが用意されています。

リバイ期間中にチップを全て失ったプレイヤー、または事前に決められたチップ(通常はスタックの半分以上)を失ったプレイヤーは、リバイと呼ばれるオプションを選択することができます。

リバイを選択する場合は再度バイインを払い、それと引き換えにフルスタックを受け取ることになりますが、同じ席に留まります。リバイは通常、チップのスタックが失くなる前に行う必要があります。リエントリーのように敗退し、立ち去ってからリバイで戻ってくることはできません。

リバイトーナメントは、少し異なる仕組みです。リバイの期間中に、チップをすべて失ったプレイヤーや事前に定められたチップ(多くのトーナメントではスタックの半分以上)を失ったプレイヤーは、リバイというオプションを選択することができます。

リバイを選択するときは、プレイヤーは再びレジでバイインを支払い、引き換えに初回と同じ量のチップを受け取ります。ただし、同じ席でプレーし直すことがルールです。リエントリーとは異なり、リバイはスタックを失う前に行われる必要があり、敗退した後に立ち去ってからリバイで再びテーブルへ戻ることはできません。

06.まとめ

今回は、ポーカーのトーナメントについて紹介しました。

ポーカーのトーナメントは、一見参加のハードルが高そうに思えますが、実はポーカーのルールさえ知っていれば簡単に参加して楽しむことが可能です。たくさんの種類のトーナメントが開催されているので、色々参加してみるのもいいかもしれませんね。

初心者でも楽しめる!

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