01.マックとは

マックとは、最終的にカードの手札を見せるときに、相手にハンドを見せずにフォールドすることです。マックを選択して、ゲームを降りたあとはカードを表にする必要がなく、相手に自分のハンドを見られません。そのため自身の選択の傾向を相手に知らせないことができます。

なおテキサスホールデム以外のポーカーでは、フォールドされたトランプなどが置かれているテーブル上の場所をマックと呼び、意味に違いが生まれるので、注意が必要です。

テキサスホールデムにおけるマックは上記の場所に由来しています。

02.マックを選択する状況

そもそもポーカー特に、テキサスホールデムは、ベッティングラウンドごとで、ベットするか否かを選択できます。

その中で、チェックを選択することが可能な場面では、追加でチップをベットしなくても、降りずにゲームを続けることができます。そのため、他のプレイヤーがコールやレイズしなかった場合はフォールドをしないことが多いです。

そのため、強くない場合でもなんとなくラウンドを進めることがあります。しかしリバーの場合、もし追加でコインをベットする必要がなくとも、チェックをしてしまうとそのままショーダウンに進んで自分のハンドが他のプレイヤーに公開されてしまいます。

状況次第ではその手札を相手に見せてもいいのかもしれません。しかし自分がどんなハンドでベットしていたかという情報を相手に与えないために、あえてマックを選択することもあります。

上記のようなスタンダードな選択なら、手札をみられるリスクは比較的少ないかもしれません。しかしハッタリでコールを続けた場合など、自分の特徴が大きく出る手札の場合は、マックした方がいいかもしれません。

03.マックのメリット・デメリット

続いてマックのメリットとデメリットについて解説します。

マックのメリット

ポーカーでマックを選択するメリットは、上述しましたがもちろん対戦相手に自分のプレイの戦略を知られないようにできる点です。マックのするしないにかかわらず、どのタイミングであれ、手札を見せないことには意味があります。

テキサスホールデムでは、様々な戦術を使用した戦い方があります。例えば、もし相手がタイトで堅実な戦い方をするプレイヤーなら、ストレートやフラッシュなどの大きな役ができる可能性のあるハンドで大量得点を狙います。逆にルースで大きな役を狙ってくるプレイヤーが相手ならワンペアなど比較的簡単に作れる役をメインに作り、得点を稼ぎます。

このように、相手の戦略が分かると自分が有利になるような立ち回りをすることが可能になるため、ゲームに勝利する確率が上がります。なのでマックを選択して他のプレイヤーに手札を公開しないことは大きなメリットとなります。

もしマックを選択せず、ショーダウン時にホールカードを公開した場合、自分がどのようなハンドのときを狙ってベットをしているか、どういう状況でどのような動きをする傾向にあるのかといった情報のヒントを相手に知られてしまいます。相手に自分のプレイスタイルを知られることで、その後のゲームで不利に働くことはよくあるので、マックを使用することは大切です。特に情報戦が必要なポーカーでは重要なテクニックと言えるでしょう。

マックのデメリット

ポーカーでマックをするデメリットは、メリットで紹介した要素とは逆に相手の戦略を知ることができない点です。

例えば、自分がブラフを仕掛けたにも関わらず、他のプレイヤーがブラフキャッチをしに来たとします。ここで自分がマックを選択して終了した場合、相手のプレイヤーのハンドを確認することができないので、どのような手札で相手がブラフキャッチを仕掛けてきたのかが分かりません。

自分も弱くても駆け引きでブラフキャッチするのか。あるいは、一定以上の強さで仕掛けるタイプなのか。それを知っているか否かで、後の選択が変わります。

いずれにしてもマックにはメリットとデメリットがあるので、精査した上で選択していきたいですね。

04.まとめ

今回はポーカーの戦略である「マック」の意味や、選択する状況、メリットとデメリットなどについて徹底解説しました。

情報戦と心理戦が非常に重要なポーカーにおいて、「マック」は自分の情報を隠すためにも重要なテクニックとなっています。もし｢マック｣を自分に優位に働くように使うことができたらゲームの戦略や作戦を立てる上でとても大きな要素となり得るので是非仕組みを理解して使用してみてください。