スーテッド
ポーカーのスーテッドとは?特徴や種類、戦術を解説
01.スーテッドとは
02.スーテッドの場合の勝率
上記の表は2人プレーの場合のスターティングハンド勝率で、右上がスーテッドの勝率、左下がオフスートの勝率です。
例えば、AとKの組み合わせの場合、スーテッドの場合の勝率は67%ですが、オフスートの場合は65.4%で1.6%スーテッドの方が勝率が高いです。
他の例を挙げると、9と8の組み合わせの場合は、スーテッドの場合勝率が51.1%、オフスートの場合48.4%で、2.7%スーテッドの場合の方が勝率が高いです。
スーテッドとオフスートの場合で勝率が大きく変わる例としては、2と3の組み合わせがあります。スーテッドの場合勝率が35.1%、オフスートの場合31.2%で、3.9%もスーテッドの場合の方が勝率が高くなります。
この表からわかるように、2〜3%ほどスーテッドはオフスートに比べて勝率が高い事がわかります。
03.スーテッドハンドの特徴
スーテッドハンドの特徴としてまず初めに挙げられるのは、オフスートハンドやポケットペアに比べてフラッシュができる確率が上がる点です。例えば、ボードに3枚同じ柄のカードがあってフラッシュが完成するのはハンドがスーテッドだった場合のみです。
続いて紹介する特徴は、オフスートハンドに比べてフラッシュが完成しやすいので、勝率が少し上昇する点です。確率については上記の表でも説明しましたが、スーテッドの中でも手札の組み合わせによって確率は上下します。
次の特徴は、フラッシュの可能性があることでポストフロップがプレイしやすいという点です。あと1枚でフラッシュが完成するフラッシュドローや、あと2枚でフラッシュが完成するバックドアフラッシュドローの際に有利にベットやコールをする事が可能です。フラッシュはワンペア、ツーペア、トリップスにも勝つことができるとても強い役なので完成させると負けることは少ないです。
また、スーテッドの際に期待されるフラッシュは数字とは無関係にできる役なので、ワンペアとフラッシュドローが同時に起こることもあります。自分がワンペアで、相手にツーペアなどの強い役を持っていたとしても一気にフラッシュを完成させて逆転する事が可能です。
ただしボードに同じ数字が2個以上あるときは注意が必要です。この場合はもしフラッシュを完成させても、相手がフルハウスやクアッズを完成させた時に負けてしまう事があります。逆にボードにペアが無い場合のフラッシュは、自分より強いカードのフラッシュとストレートフラッシュが出ない限り負けないので、安心してベットすることができます。
04.スーテッドの種類
スーテッドには様々な種類があります。その中でも大きな役の完成に繋がりやすいスーテッドの種類や、良い役になる期待値があまり高くないスーテッドもあるので、ぜひ理解してゲームを有利に進めましょう。
ハイカードスーテッド
ハイカードスーテッドとは、AとKの組み合わせや、AとQ、KとQなど、AKQJTのカードからなる組み合わせのことを指します。強いワンペアやツーペア、ナッツストレート、強いフラッシュなどが完成する可能性のある強いスーテッドの種類です。
Axスーテッド
Aと9から2の数字のカードの組み合わせのスーテッドです。AのワンペアやAハイフラッシュ、ハンドにもよりますが、ストレートを完成させる可能性がある組み合わせです。
少し可能性は低いですが、フラッシュが完成したときには、Aを含んだハイフラッシュになるポテンシャルがあるスーテッドです。
スーテッドコネクタ
数字の連番で絵柄も同じハンドのことです。全体で見て真ん中ぐらいのフラッシュやストレートができやすいスーテッドです。なのでフラッシュを完成させても、ハイフラッシュに負けてしまうこともあるので油断は禁物です。
また数字としてはミドルかローの組み合わせなので、ワンペア同士の対戦でも負けている可能性もあるので、勝つ確率を上げたい場合はスリーカードかツーペアを完成させるようにしましょう。ただツーペアになっても相手のストレートを警戒しなければなりません。理由は連番のハンドがツーペアになるときは、コミュニティカードがストレート向きの組み合わせだからです。自分が連続する数字のツーペアを作り、ボードが987や、876など連続する数字だった場合は相手がストレートを完成させている可能性が上がるので特に警戒が必要です。
スーテッドワンギャッパー・スーテッドツーギャッパー(86sなど)
ワンギャップ(9と7など)、ツーギャップ(9と6など)2枚の数字の間が空いたスーテッドの組み合わせです。数字が空いている分、ストレートが作りにくい事が特徴ですが、スーテッドワンギャッパーはストレートを狙う際に相手にバレにくいメリットもあります。一方スーテッドツーギャッパーはストレートを狙う際に、ボードに2つの数字が繋がっている必要があります。そのため相手に気づかれやすい上に、相手にさらに強いストレートを持たれている可能性があるハンドです。
スーテッドのクズ手
スーテッドで、ハイカードを含まず、上記で紹介したコネクトでもワンギャップでもない組み合わせです。フラッシュやツーペアができない限り勝っているかどうかも分からないままプレイすることになるので、立ち回りが難しく、弱いスーテッドとなります。
05.スーテッドに関する戦略
スーテッドの弱いハンドにも注意が必要
ショーダウンしたときに、スーテッドのクズ手を何度か見せたプレイヤーは、弱いままなんとなくチェックしてラウンドを進めている可能性があります。強気にレイズすればポストフロップ(ボードに3枚開かれたフロップ以降のアクション)で降ろすことができるかもしれません。強気にベットしてもいいかもしれませんね。ただし相手がフラッシュを狙っている可能性もあります。ただのクズ手かフラッシュ狙いかは、きちんと確認しましょう。
スーテッドでも役を作らない
スーテッドはオフスートに比べて、役を作りやすく、勝率も高いことがデータからもわかります。しかしスーテッドだからといって強気に攻め続ける必要はありません。相手に勝てるのかどうかを落ち着いて考察しながらゲームを進めて行く事が大切です。感情に基づいたプレイは勝率が高くなるプレイの選択を妨げることもあるので注意が必要です。
06.まとめ
スーテッドは確かにオフスートに比べて勝率は上がりますが、勝ちやすいだけで絶対に勝てるわけではないので注意が必要です。様々なデータを頭に入れつつ、落ち着いて冷静なプレイを身につけると一気に戦術や立ち回りの幅が増え、ポーカーで楽しく勝つことができるようになるでしょう。
初心者でも楽しめる!
m HOLD'EM
エムホールデム
iOS/Android