リードベット

基本アクションステップ

01.リードベットの意味

リードベットの意味をそのまま解説すると、主にターン以降でOOP(アウトオブポジション)にいるオリジナルレイザーではないプレーヤーが、他のプレーヤーより先にベットする行為のことになります。この行為を行ったのがフロップの段階だとドンクベットと呼びますが、ターン以降の段階ではリードベットと呼ばれるようになっています。

もちろんこの説明では専門用語が多く、初心者の方は理解しづらいと思われるので、一つ一つの単語の意味を読み解いていきましょう。

まず、ターン以降とありますが、ターンというのはフロップ(5枚の共通カードのうちの最初の3枚がテーブル上に配られる段階)の次である5枚の共通カードのうちの4枚目がテーブル上に配られる段階を指しています。

次にOOP(アウトオブポジション)についてですが、これは各ベッティングラウンドで相対的に前にアクションを行うポジションのことを指しています。各ベッティングラウンドで相対的には前にアクションを行うポジションには、強制参加費が定められているポジション(SB、BB)や、最初にベットするかを決めるUTGと呼ばれるポジションなどが該当します。OOPは相手がどのようなアクションを起こしてくるかを観察することができないため、基本的には不利なポジションです。

そしてオリジナルレイザーについてですが、これは最初に持っている2枚のカードのみを確認してベットするラウンド(プリフロップ)の段階において、まだ誰もレイズしていない状況から最初のレイズを行ったプレーヤー(この行為をオープンレイズという)のことを指しています。

これらをふまえると、リードベットとは5枚の共通カードのうちの4枚目がテーブル上に配られる段階において、基本的には不利とされるポジション(SB、BB、UTGなど)に位置しており、かつ最初に持っている2枚のカードのみを確認してベットするラウンドで最初のレイズを行っていないプレーヤーが、他のプレーヤーより先にベットすることになります。

上記をさらに要約するとリードベットとは、基本的に不利なポジションにおいて、最初の段階では様子を伺っていたのに、共通カードのうちの4枚目が確認されたタイミングでベットする行為になります。

02.リードベットの具体的な状況

次にリードベットの具体的な状況について解説していきます。

リードベット

例えばスモールブラインド(最初にアクションを行う位置)のプレイヤーが、プリフロップの段階で、♠Kと♠8を手札に引いたとします。手札はそこそこ良いのでフォールドせず、様子を伺います。

次にフロップの段階でテーブル上に配られた3枚が♠3、♠6、♥2であることを確認します。この段階で共通カードの残り2枚のどちらかがスペードであれば、手札と合わせてフラッシュを完成させられるため、一気に手札が有利になります。ただしまだ役は揃っていないためチェック(またはコール)で再び様子見します。

リードベット

次にターンの段階で、テーブル上に配られたカードが♠10であることを確認します。この段階でフラッシュが完成したため、かなりの高確率でゲームに勝利することができます。それをふまえてこの手札で勝負するためにベットを行います。

この状況をまさしくリードベットと呼びます。

03.リードベットは正しい戦略なのか

リードベットは正しい戦略なのかについてですが、基本的にOOPでありながら勝負を降りずに共通カードの開示を待つため、手札に良いカードを引いていることが勘付かれるリスクもあります。なので一般的にはそこまで積極的に使っていく戦略ではないとされています。ただOPPからターンの段階でのベットは相手にプレッシャーをかけることができるため、駆け引き次第では十分に刺さる場面を作り出すこともできます。

04.まとめ

今回の記事ではポーカーにおいて非常に重要となる、リードベットの意味と具体的な状況、戦略について解説しました。

リードベットは王道の戦略ではないですが、駆け引き次第では相手を降ろさせることができます。みなさんもリードベットを上手く活用して、勝利を目指してみてください。

初心者でも楽しめる!

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