ポラライズ

テクニック・戦略ステップ

ポラライズとは?意味や、戦略をわかりやすく解説!

歴史が古く、100年以上前からプレイされているトランプを用いたカードゲームであるポーカーですが、ゲームの高い戦略性から近年さらに人気が加熱しています。

特にその戦略性の高さや心理戦の要素も組み合わせた奥深さが注目されており、より詳細なルールや戦略的な考え方などにもスポットライトが当たっています。

今回の記事ではポーカーの戦略を考える際に考慮すべき要素の一つであるポラライズについて解説します。

01.ポラライズの意味は?

柱を意味する英単語であるポールに由来するポラライズという用語ですが、通常の場合、『二極化』『両極化』など、何かが2つの性質や方向性に極端に偏ることを意味しています。

ポーカーでは、ポラライズというのは手札の強さに対して用い、手札が極端に強いケース、極端に弱いケースの両方が存在しうる場合を指します。

ポラライズが起こりうるのはある程度手札に関する情報が公開されている場合のみなので、テキサスホールデムなど、コミュニティカードが存在するルールで行われるフロップポーカーか、手札の一部をオープンしてプレイを行うスタッドポーカーで発生します。古典的なドローポーカー(クローズドポーカー)では手札の強さを推測する要素がないため、起こりません。

また、このような手札でベットに行くことをポラライズベットと呼びます。手札が極端に強い場合は強気にベット額を釣り上げることが有効ですし、逆に極端に弱いにもかかわらずベットする必要がある際には、対戦相手のプレイヤーに自分の手札が強力であると思い込ませ、フォールドを誘わなくてはなりません。したがって、どちらの場合でもポラライズベットは高額のベットを行うことになります。

02.ポラライズの具体例

ポラライズ

では実際に、ポラライズというのがどのような状況なのか、テキサスホールデムを例に見ていきます。

テキサスホールデムでは、各プレイヤーの手札2枚に加え、フロップ、を経て最終ラウンドのリバーの一つ前、リバーの段階では場に手札として活用することが出来る4枚のコミュニティカードが公開されている状態となります。

場に♦4♦10♠A♦Kがコミュニティカードとして存在しているとした場合に、プレイヤーAの保持している手札が♥Q♠6などであれば、これは現時点では何も役が成立していません。ただし、10, Q, K, Aのストレートドローとなっているため、最後のコミュニティカードがJであればストレートが成立する可能性があります。

この際に、プレイヤーAのショーダウンにおける手札は、極端に弱いAのハイカード、あるいは非常に強力なストレート、の2通りである、という意味でポラライズしており、ポラライズベットが可能となります。

逆にプレイヤーAの手札がエースのポケットペアなどで、エースのスリーカードが揃っている場合には、仮に強気なベットを行ったとしてもこれはむしろ合理的な判断となります。このようなケースはポラライズとは呼びません。

03.ポラライズが有効な状況

ポラライズは将来的に自身の手札が非常に強力なものとなる可能性が多く残されている場合に有効となります。

例えば、上のコミュニティカードが♦4♦10♠A♦Kの4枚となっている状況ではダイヤが二枚の手札であれば、フラッシュも成立します。このため、対戦相手としては、プレイヤーの一人がポラライズベットを行った際に、ストレートやフラッシュが成立している可能性を捨てきれず、ブラフだと疑っていてもコールに応じづらくなります。

また、同時にポラライズが成立するような状況では、対戦相手が自分のベットやレイズをブラフではないか、と感じ勝負に応じてくれやすい、という特徴もあります。したがって、自分の手札が非常に強力で、場のカードがポラライズを予測させるものである場合に多額のベットを行うのも有効です。

逆に、リバーの状態で場のコミュニティカードが♠4♥7♦10♣Qなどとなっていた場合、最も強い手札でもAのポケットペアからのワンペアですし、強気なベットで相手のフォールドを狙っても、Aを2枚手札に引き当てている可能性は低いため、もしプレイヤーの誰かが手札にQを保持していてQのワンペアを揃えている場合などは、簡単にコールで応じられてしまう可能性もあります。

04.まとめ

ポーカーにおいて、ポラライズという用語がどのような意味で用いられているのかを解説しました。

実際に強い手札を手にしていなくとも、このように駆け引き次第で勝利を収めることが出来る可能性があるのはポーカーの他のゲームにはない特色の一つです。

ぜひ皆さんも機会があればポラライズベットを狙いながらポーカーをプレイしてみてください。

初心者でも楽しめる!

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