アウツ

手札・役ステップ

アウツとは?確率と求め方、アウツを活用したポーカーでの戦略の立て方を初心者にもわかりやすく解説!

要約・ポイント

役の成立条件:(特定の役ではなく概念)現在の自分の手札(ドローハンド)を、より強い役(例:ストレート、フラッシュ)に完成させるために必要なカードのこと。
ドローとの違い:「ドロー」は役が未完成の状態(手札)を指し、「アウツ」はその役を完成させるために必要なカード(枚数)を指す。
ディスカウントアウツ:自分の役が完成しても、相手のより強い役も完成させてしまう可能性があるため、アウツとして数えるべきではない(割引すべき)カード。

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ポーカーは主にアメリカで発達し、現在のルールが形作られたトランプを用いた人気カードゲームです。ポーカーでは5枚の手札からワンペア役やツーペア役、ストレート役、フラッシュ役など多彩な役を揃え、対戦相手と役の強弱を競い合います。カジノなどでも定番のポーカーの役競技として定着しています。

近年は、プレイヤーに単に5枚のカードを配るポーカーの基本ルールに加え、コミュニティカードと呼ばれる共有のカードを使って手札と役を組み合わせるテキサスホールデム役が大流行しています。テキサスホールデム役では、共有カードと手札を組み合わせてより高い役を目指す戦略性が魅力です。

テキサスホールデム役はポーカーの駆け引きやブラフといった心理戦要素が強く、ギャンブル性だけでなくスポーツ競技としての観戦価値も高まっています。日本でも毎年「全日本ポーカー選手権」といったポーカー役名を冠する大会が開催され、プロ・アマ問わず多くのプレイヤーが役を争っています。

今回の記事では、ポーカーの勝敗を左右する重要な概念「アウツ」について解説します。アウツとは、狙っているポーカーの役を完成させるために残された有効カード枚数を指し、役成立の確率を見積もるうえで欠かせない指標です。次章からは、アウツの求め方や具体的な事例をわかりやすくご紹介していきます。

01.アウツとは?――ポーカーの役完成に必要な確率と求め方

アウツとは、ポーカーにおける特定の役がまだ完成していない手札で、そのポーカーの役を成立させるために必要なカードのことを指します。基本的には、そのアウツとなるカードを引くことができれば、手持ちのポーカー役が完成し、勝利の可能性が大きく高まるシチュエーションで用いられる用語です。

ポーカーで「ストレートドロー」や「フラッシュドロー」と呼ばれるように、あと一枚で役が完成する手札の状態を「ドロー」と言いますが、アウツはまさにそのドロー状態で「完成させるために必要なカード」を指す概念です。ドローはどの役を狙っているかという手札の状況を表し、アウツはどのカードを引けばその役が揃うかを示しています。

アウツは本来1枚のカードを意味しますが、狙っているポーカー役によっては複数枚の異なるカードが役完成に寄与するため、複数形の「アウツ(outs)」という呼び方が定着しています。たとえば、手札とボードを合わせてストレートドローとなっている場合、役を完成させるためのアウトが8枚存在すれば「エイト・アウター」と呼ばれます。

英語圏のポーカー用語では、アウトの枚数に応じてツー・アウター(2枚のアウツがある場合)やナイン・アウター(9枚のアウツがある場合)などと表現し、自分の手札で目指しているポーカー役の成立確率を計算するときにも重要な要素となります。

02.アウツの例――各役を狙うドローとアウツ計算

ポーカーでは、狙っているポーカーの役に応じて、アウツとなるカードのパターンが変わります。

たとえば、♥2・♥7・♥9・♥10のようにポーカーの手札でフラッシュ役を完成させるフラッシュドローになっている場合、残りの♥3・♥4・♥5・♥6・♥8・♥J・♥Q・♥K・♥Aの9枚はいずれもフラッシュ役をそろえるためのアウツとなります。

一方、♥10・♠10・♣10・♥4のようにフォーカード役(Four of a Kind)を狙うポーカーの手札では、同じランクを4枚そろえるフォーカード役を成立させるカードは♦10の1枚のみとなるため、アウツは1枚だけです。

フラッシュドロー(アウツ9枚)とフォーカード狙い(アウツ1枚)の例

また、アウツは複数のポーカーの役にまたがる場合もあります。たとえば、♠9・♠10・♠J・♠Qの4枚がそろっている手札でストレートフラッシュ役を狙う場合は、♠8と♠Kの2枚がストレートフラッシュ役を完成させるアウツです。しかし同時に、♦8や♣Kのようにスートが異なる8やKでもストレート役が成立し、さらに♠のカードであれば何を引いてもフラッシュ役が完成します。

したがって、このような手札のアウツは、

ストレートフラッシュドロー(アウツ15枚)の内訳例

となり、合計15枚がアウツとなり、どのアウツを重視してポーカーの役完成を狙うかが勝利への鍵となります。

03.ディスカウントアウツとは?――ポーカーの役成立に影響する外的要因

ただし、テキサスホールデムのように、プレイヤー同士が共有札(コミュニティカード)を使ってポーカーの役を完成させるルールでは、自身のポーカー役を成立させるためのアウツが、対戦相手にとっても強力な別のポーカー役を完成させるアウツになっているケースがあります。こうした「自分の役完成には有効でも、相手の役完成にもつながる」アウトをディスカウントアウツ(割引されたアウツ)と呼びます。

アウツは、引いたときに得られるリターン(ポット)と勝率(オッズ)を考慮してベット戦略を組み立てるうえで非常に重要ですが、ディスカウントアウツは実質的に勝利につながる確率を減少させるため、枚数を割り引いて数える必要があります。

例えば、テキサスホールデムにおいて、自分に配られた手札が♦4♦5の2枚であり、場に公開されている(対戦相手も手札として用いることが出来る)のが♠6♠7♥Jの3枚だとします。

この手札は「4-5-6-7」のストレートドロー状態で、アウツは3と8の8枚(各スート4枚ずつ)です。しかし、もし対戦相手が♦9♦10を保持していると、そのプレイヤーは「6-7-8-9-10」のストレートを完成でき、このストレート役は自分の4-5-6-7-8ストレート役より強力です。この場合、8の4枚は、自分が引いても必ず勝利に結びつかないため、ディスカウントアウツとなります。

さらに、対戦相手が♠10♠Kといったスペードの2枚を手札に持っていると、♠3や♠8は相手のフラッシュ役を完成させてしまいます。フラッシュ役はストレート役よりも上位のポーカー役なので、自分がストレート役を完成しても敗北してしまいます。したがって、スペードの3枚はすべてディスカウントアウツです。

一方、♦3・♥3・♣3の3枚は、相手がフラッシュも強力なストレートも揃えられず、自分が4-5-6-7-3で完成するストレートは最強となるため、安全なアウツです。

結論として、この状況で真に自分のストレート役完成に使えるアウツは以下の3枚のみで、残り5枚はディスカウントアウツとしてオッズ計算から除外して考えるのが適切です。

ディスカウントアウツの具体例(ストレートドロー)

このように、ポーカーではアウツの枚数だけでなく「自分が引いても勝てないカード」を見極めてディスカウントアウツを差し引き、正確な勝率とオッズを計算することが、役完成をにらんだ正しい戦略立案につながります。

04.まとめ――ポーカーでアウツを活かす役戦略のポイント

実際のポーカーの試合で対戦相手の手札やポーカーの役の完成状況を正確に読み切るのは難しく、ポーカーの役が揃う確率は運や共有札の出方にも大きく左右されます。しかし、多くのポーカーの試合をプレイする中で、確率論と期待値を踏まえた合理的な判断を積み重ねるほど、最終的な勝率は向上します。

自身のポーカーの勝率を正しく算出するには、自分が狙うポーカーの役を完成させるために必要なアウツの枚数と、それを引く確率を把握することが不可欠です。アウツと確率を意識してポーカーの戦略を組み立てることで、ポーカーの駆け引きにおける最適なベットやフォールドの判断がしやすくなります。

ぜひ皆さんも、自分の手札におけるアウツの数とアウツを引く確率を常にチェックしながら、ポーカーのプレイに臨んでみてください。

FAQ

あと一枚で特定の役が完成する「ドロー」の状態で、その役を完成させるために必要なカード(の枚数)のことです。例えば、フラッシュまであと1枚なら、そのスートの残りのカードがアウツになります。
「ドロー」は役が未完成である手札の状態(例:フラッシュドロー)を指し、「アウツ」はその役を完成させるために必要なカードそのもの、またはその枚数を指します。ドローハンドを完成させるのがアウツです。
はい、簡単な計算式があります。フロップからターンに移る際は「アウツの枚数 × 2」、ターンからリバーに移る際も「アウツの枚数 × 2」で、おおよその確率(%)がわかります。フロップからリバーまで2枚のカードが見られる場合は「アウツの枚数 × 4」で計算できます。
フラッシュは同じスートのカードが5枚揃う役です。手札とコミュニティカードで同じスートが4枚ある場合、そのスートのカードは全部で13枚なので、残りの9枚(13枚 - 4枚)がアウツとなります。
例えば「5, 6, 7, 8」のように数字が4つ連続している場合、両端の「4」と「9」のどちらを引いてもストレートが完成します。各数字は4枚ずつあるため、アウツは合計8枚(4×2)となります。
自分の役を完成させるカードが、同時に相手のより強い役も完成させてしまう可能性があるカードのことです。これを考慮しないと勝率を過大評価してしまうため、正確なオッズ計算と戦略立案のためにディスカウント(割引)して考えることが重要です。
テキサスホールデムのように、コミュニティカード(共有カード)を使って役を作るゲームで特に重要です。フロップ、ターン、リバーとカードが公開される過程で、自分の役が完成する確率を計算しながらプレイすることが勝利の鍵となります。
一概には言えません。アウツが多いと勝率は高まりますが、ポットオッズ(ベット額に対して得られるリターンの割合)と比較して判断する必要があります。勝率がポットオッズを上回る場合にコールやレイズをするのが、期待値の高いプレイとされています。
それぞれの役を完成させるアウツを合計します。ただし、同じカードが複数の役のアウツになる場合は重複して数えないように注意が必要です。例えば、ストレートフラッシュドローでは、ストレートのアウツとフラッシュのアウツを合算して考えます。
アウツを数えることで、自分の手がどれくらい強くなる可能性があるかを確率的に把握できます。これにより、コール、レイズ、フォールドといったアクションを感情ではなく数学的根拠に基づいて判断できるようになり、長期的な勝率の向上につながります。
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