シックコール

テクニック・戦略ステップ

悪手と紙一重!?シックコールを活用してマージナルハンドで勝利してみよう

テキサスホールデムの上級者となると、自分のハンドがマージナルな状況でも勝利を獲得できます。たとえば「シックコール(ヒーローコール、タフコール)」を行い、マージナルなハンドで勝利を勝ち取るケースが挙げられます。

マージナルなハンドで勝負を継続するのは勇気が必要ですが、ハンドリーディングやブラフキャッチといったスキルによって的確に自分の強さを判断できるとシックコールもしやすくなるでしょう。

今回はシックコールの概要や事例などをご紹介していきます。

01.シックコールとは

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シックコールとは主にリバーでの相手のベットやレイズに対して、マージナルハンドで堂々とコールしてフォールドしないことを言います。

ヒーローコールとも呼ばれるのは、「マージナルハンドでコールを行うのはリスクが大きいから」です。初心者が甘い読みでシックコールをしようとすると、相手がブラフをしていても結局こちらのハンドが弱くて負ける可能性だってあります。その場合コールはただの悪手です。

しかし上級者はリバー段階において、

  • 相手のプレイスタイル
  • ボードの5枚
  • 自分のハンドと相手のハンドレンジ

などを加味して相手のハンドを正確に予測します。そして変な部分があればブラフキャッチとしてシックコールができる度量があるのです。

ですからシックコールは上級者向けのプレイであり、それなりのスキルが必要だというのを覚えておきましょう。

02.シックコールを活用するメリット

シックコール活用のメリットは、何といっても勝てる勝負でフォールドせずに済むことです。

たとえばコンティニュエーションベットを行っている相手が、ブラフで自分のハンドをさも強そうに思わせている可能性はあります。実際コンティニュエーションベットを上手く活用すれば、マージナルハンドを持っている自信のないプレイヤーを早くフォールドさせることができます。

もしコンティニュエーションベットがブラフの一環と見抜けるようであれば、ショーダウン寸前までもつれこませてポットを総取りできるチャンスがあるでしょう。もちろんこちらのマージナルハンドが相手のブラフハンドに勝っていると確証が持てる場合のみです。

03.シックコールの事例

たとえばあなたはミドルポジション、8のミドルペアを持っています。あなたはリンプイン、BTNポジションはタイトプレイ、4BBにレイズしてきました。あなたはコールで返します。ポットは9.5BBです。

フロップで「♡3♧6♤10」が落ちました。あなたはチェックを選択して様子見、BTNは4BBをベットしました。またあなたはコールします。ポットは現在17.5BB。

ターンで「♤4」が落ち、あなたもBTNもチェックしています。

リバーでは「♧Q」が落ち、あなたはチェックしました。BTNポジションは20BBのベット。

まずターンでこちらがチェックしたのにもかかわらず、相手もチェックを選択したのが気になります。こちらに勝っていると予測できる場合は、ベットしながらバリューベットでポット額を増やせる可能性だってあります。

またリバーで♧Qが落ちた際に、ベット額が大き過ぎるのも気になる点です。ポットの17.5BBに対して大きめのベットを行っています。

もしQがヒットして役が完成していれば、バリューベットでコールをもらいに行くほうが良いでしょう。それにもかかわらず勝負を急いでいるように見えるのは、相手のハンドが弱いから、だとあなたは推測しました。あなたはシックコールでコールしてショーダウン、相手はAハイで役なし、こちらの勝利です。

04.まとめ

シックコールはリスクを伴うコールであり、悪手のコールと紙一重です。しかしコールでショーダウンして負けても、相手のハンドが分かるので参考になります。

ハンドレンジのリーディング能力などを磨いてシックコールができる状況を作り出し、勝ちをものにしましょう。また負けた際もハンド内容などを参考にしてシックコールの成功確率を上げてみてください。

初心者でも楽しめる!

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