ポーカーの種類

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ポーカーにはどんな種類がある?世界中の様々なポーカーのルールをわかりやすく解説!

100年以上の歴史があるとされる、トランプを用いたカードゲームの中では定番とも言えるポーカーですが、近年オンラインカジノなどの普及と共に特にその人気が高まっています。

基本的には5枚の手札で対戦相手のプレイヤーよりも強い役を揃えて勝利を目指すゲームであるという点は共通していますが、歴史も長いポーカーには様々な種類のルールが存在しています。

現在は、テキサスホールデムに代表されるように、フロップポーカーと呼ばれる、コミュニティカード(共有札)を用いたルールの人気が非常に高く、世界中で主流となっていますが、手札の交換やコミュニティカードの有無、また手札を公開するかどうか、プレイヤー間の対戦か、それともディーラーとプレイヤーが1対1で対戦する形式か、などに応じて、それ以外にも、ポーカーには非常に多くのルールが存在しています。

今回の記事では、さまざまな種類のルールのポーカーについて解説します。

01.ポーカーの3つの主要な系統

ポーカーの種類 イメージ01

さまざまなタイプのルールでプレイされているポーカーですが、それらのルールは、コミュニティカード(共有札)と呼ばれる複数プレイヤー間で手札として共有されるカードの有無、また各プレイヤーが自分だけが手札として用いることが出来るカードが他プレイヤーに公開されているかどうかに基づいて、基本的には大きく分けて以下の3種類に分類することが出来ます。

ドローポーカー(クローズドポーカー)

フロップポーカー

スタッドポーカー

コミュニティカードが存在せず、手札の交換が発生するポーカーがドローポーカー、逆に手札を交換せず、コミュニティカードと合わせて役の成立を目指すのがフロップポーカーとなります。

また、各プレイヤーに配られる手札の一部を公開して行うポーカーをスタッドポーカーと呼びます。ドローポーカーでは対戦相手の手札の状況を把握するのが困難ですが、フロップポーカーは手札の一部がコミュニティカードとして公開されており、スタッドポーカーでも、自分と対戦相手の手札をお互いに知ることが出来ます。

情報量が多い方が心理戦の余地が生まれ、ドローポーカーと比べてフロップポーカー、スタッドポーカーはより駆け引きの要素が強くなります。

02.ドローポーカー(クローズドポーカー)

ドローポーカーは、カードを引くことを意味するドローという名前が付けられていることからもわかる通り、コミュニティカードは存在せず、プレイヤーは手札を入れ替え、狙ったカードを引き当てることで役を揃えることを目指すルールです。

基本的には自分の手札は自分だけが知ることが出来、公開されていない、閉じられた形のポーカーであるため、クローズドポーカーと呼ばれることもあります。

古くから存在する、最も伝統的な形のポーカーのルールの一つと言っても良く、実際にはカードを引くわけではないテキサスホールデムのようなルールでも、役を成立させるまでに必要なカードが残り一枚、という手札のことを〇〇ドローのように呼んだりと、カードを引く、というトランプを用いたゲーム全般の醍醐味の名残は現在の用語にも残っています。

ただし、最近ではより駆け引きの妙が味わえるフロップポーカーやスタッドポーカーの方が好まれる傾向にあり、世界的には比較的マイナーなルールとなっています。

ファイブカードドロー

5枚のカードを最初に引き、その段階でベッティングを行い、手札を任意の枚数、最大5枚交換した後に再度ベッティング、その後プレイヤーが手札を公開し役の強弱で勝負を決定する、という最もスタンダードな形のドローポーカーです。

役の強さなどは他のルールと変わりません。日本で最も馴染み深いのはこのファイブカードドローかもしれません。

役の強さなどは他のルールと変わりません。日本で最も馴染み深いのはこのファイブカードドローかもしれません。

03.フロップポーカー

ドローポーカーとは異なり、カードを引くのではなく、配られた自分のカードと場に公開されているコミュニティカードを合わせて5枚の手札とし、役の成立を目指して競うルールのポーカーをフロップポーカーと言います。

英語のフロップには『どさり、ばたんと倒れる』のような意味があり、フロップポーカーという名前はコミュニティカードが一気に公開される時の様子に由来している、という説が有力とされています。

テキサスホールデム

フロップポーカーの中で最もポピュラーなルールであるだけでなく、現在世界的にポーカーの主流ともいえるのがテキサスホールデムです。

このルール自体は以前から存在していましたが、近年特に人気が高まっており、日本やアメリカでのポーカー選手権もこのテキサスホールデムで開催されています。

テキサスホールデムではプレイヤーに手札は2枚しか配られず、場のコミュニティカード5枚とこの2枚を合わせ、計7枚のカードから5枚を選び、役を成立させることを目指します。コミュニティカードは最初は3枚しか公開されず、その後ベッティングのラウンドと交互しながら1枚ずつ公開されていきます。

オマハポーカー

テキサスホールデムと同じくフロップポーカーの一種であるオマハポーカーでは、コミュニティカードは5枚とテキサスホールデムと同じですが、最初にプレイヤーに配られる手札が2枚ではなく、4枚となります。

これらの9枚のカードを用いて役を揃える必要があるのですが、オマハポーカーではそれぞれ手札から2枚、コミュニティカードから3枚と使用する枚数があらかじめ決まっているのが大きな特徴です。

このため、少し極端な例ですが、仮に4枚のエースが配られたとしても、この中から2枚しか手札として使用することが出来ません。

04.スタッドポーカー

テキサスホールデムに代表されるフロップポーカーでは、基本的には自らに配られた手札は公開されず、プレイヤーが互いに共有しているコミュニティカードの情報がそれぞれのプレイヤーに明らかになっています。

一方で、プレイヤーに配られた手札自体を部分的に公開してプレイするルールのポーカーをスタッドポーカーと呼びます。この名称は、かつてアメリカで賭け金を全て無くしてしまった男がキング3枚という良い手札を引き当てた際に、賭け金の代わりとするために自らが飼っていたサラブレッドの種馬(“スタッド”ホース)を慌てて連れてきたが、その際に対戦相手が自らの手札を覗いたと考えたため、公正を期すためお互いの手札を何枚か公開しながらプレイすることを提案したことからこのルールのポーカーが生まれた、というエピソードに由来しているとされます。

セブンカードスタッド

プレイヤーに7枚のカードが配られ、その7枚の中から5枚を選んで手札として対戦する、というルールのポーカーです。セブンカードスタッドではコミュニティカードは用いられません。

カードが配られる際に、最終的には7枚のうち4枚が公開された状態となります。手持ちのカードの半分以上が対戦相手に公開された状態でベッティングを行うことになるので、心理戦が重要となります。

カリビアンスタッド

もともとはカリブ海地域で主に遊ばれており、比較的最近アメリカには輸入されたルールのポーカーだとされています。

プレイヤー間で対戦するのではなく、カジノのように、胴元となるディーラー対プレイヤー、という構図になっている点が大きな特徴です。

ルール自体は比較的シンプルで、手札の交換なしで5枚のカードのみでプレイされますが、そのうちの一枚が公開された状態でプレイヤーはディーラー相手に勝てる見込みがあるかどうかを判断し、ベットを行う必要があります。

よく似たルールのポーカーは世界中で遊ばれており、例えばイギリスでは、このルールはカジノ・ファイブカード・スタッドポーカーと呼ばれます。

05.その他のポーカー

種類はそこまで多くありませんが、上の3つのどれにも分類されないポーカーのルールも存在しています。その中でも比較的メジャーなものにスリーカードポーカーがあります。

スリーカードポーカーは手札の交換が行われず、ディーラーと各プレイヤー同士の対戦である、という点では少しカリビアンスタッドと似ています。ただし、通常のポーカーの5枚ではなく、3枚で役の完成を狙うという変則的なルールで、かつ手札の公開もありません。

対戦相手の手札に関する情報はなく、手札の交換もないため、自分の手札が3枚配られた時点である程度勝敗の見込みが確定的となり、あとはベッティングを通した駆け引きのみとなります。1回の対戦に要する時間も少ないため、何度もプレイを楽しむことが出来ることが特長です。

その他のルールは通常のポーカーとそこまで変わりませんが、手札が3枚の場合はフラッシュが揃う確率が5枚の場合よりも上がるため、フラッシュとストレートの役の序列が逆転している点にだけは注意が必要(スリーカードポーカーではストレートの方がフラッシュよりも強い役となる)です。

06.まとめ

今回の記事では、多種多様なものが存在するポーカーのルールについて、解説しました。

同じポーカーという名前で呼ばれていても、非常に心理戦の要素が強く、戦略が重要になるものから、より気軽に遊べるものまで、種類は様々です。

是非皆さんも自分の好みのルールや、得意とするルールのポーカーを探してみてください。

初心者でも楽しめる!

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