スリーカード
スリーカードとは?ポーカーでの強さや組み合わせ、出る確率を初心者にもわかりやすく解説!
ハンドと呼ばれる5枚の手札に役を揃え、その強さを競い合うカードゲームであるポーカーは以前からカジノなどでは定番でしたが、各プレイヤーに同数のチップが配られ、規定数のラウンド後にプレイヤーが持っているチップ数で勝負をする競技としても人気を博しています。
ポーカーには様々なルールが存在していますが、手札の入れ替えの合間に行われる、ベットするチップを決める駆け引きなど、心理戦の要素がその醍醐味で、勝敗の回数よりも、いかに大きくベットしたラウンドで勝利するかが重要になってくる、というのが特徴です。
対戦相手に勝利するためには、手札にそれぞれの役の強さや揃う確率、必要なカードの組み合わせを把握しておくことが重要となってきます。ポーカーの試合を観戦する際にも、各役の力関係などを知っておくと、さらに楽しめるはずです。
今回の記事ではポーカーの役のうちの一つである、スリーカードの強さや揃え方、5枚の手札にスリーカードが揃う確率について、わかりやすく解説していきます。
01.スリーカードとは?
スリーカードとはその役名が示す通り、5枚の手札の中で、♦8♥8♠8のように、同じ数字3枚が揃った際に成立する役です。
手札の役について話すときなどには、スリーカードを構成している3枚の数字をとって、「8のスリーカード」といった言い方をします。
スリーカードは英語風の名前ですが、実は和製英語となっており、英語ではスリー・オブ・ア・カインドと呼ばれるため、海外でポーカーをプレイする機会があれば、こちらの名前を使う必要があります。
また、カジノでは「スリーカードポーカー」というディーラー相手に3枚のカードで行われるルールのポーカーも存在し、こちらは役のスリーカードとは関係ない用語なので、少し注意が必要です。
02.カードの組み合わせ
スリーカードでは、同じ数字が3枚揃いさえすれば2~Aまで、どの数字を揃えても構いませんし、3つのスートの組み合わせも4種類どれでも構いません。また、役を作る上で直接は関係のないカード(キッカーと呼ぶ)も当然指定はないため、数多くの組み合わせが考えられます。
ただし、♦8♥8♠8♥6♦6のように、残りの二枚が同じ数の場合はフルハウス、また残りの手札にもう一枚スリーカードの数字と同じ数字があり、3枚ではなく4枚揃った場合はフォーカードというスリーカードよりも上位の役となり、スリーカードとはなりません。
03.スリーカードの強さ
スリーカードは、ポーカーでは、7番目に強い役となっています。ただし、スリーカードより強力な役は種類はそれなりにありますが、5つの数字が連続するストレート、同じスートのカードが5枚揃うフラッシュなど、手札5枚全てを使って揃える必要がある、難易度が高いものばかりです。
プレイヤーがこれらの役を揃えられる可能性はかなり低いため、スリーカードはルール内の序列としては下に位置していますが、実際にはかなり強力な役となっています。スリーカードを揃えることが出来れば、勝利を収めることが確率は高いです。
04.スリーカードが勝てる役
スリーカードは、ポーカーにおいて最も揃える難易度が低い役であるワンペア相手に勝つことが出来る役です。また、同じ数字のペアを二つ揃える役であるツーペア相手にも、スリーカードであれば勝利することが出来ます。
さらに、ポーカーではプレイヤーが必ずしも常に役を手札に揃えることが出来るとは限らず、もちろんスリーカードであれば、役を揃えられなかった対戦相手にも勝利を収めることが出来ます。
スリーカードが勝つことの出来る役はワンペアとツーペアの2つのみです。
05.スリーカードより強い役
ただし、スリーカードより強い役もポーカーには多くあるので、自分がスリーカードを揃えていても、対戦相手がそれらの役を揃えてしまえば負けてしまうので注意が必要です。
ストレート、フラッシュ、フルハウス、フォーカード、ストレートフラッシュ、ロイヤルフラッシュがスリーカードよりも強い役となっています。スリーカードよりも強い役の中で最も揃いやすいのは、通常の5枚のポーカーであれば、7,8,9,10,Jのように5つの連続した数字を揃える役であるストレートです。
06.スリーカード同士の強さ比較
ツーペアよりも強く、ストレートも弱い役となっているスリーカードですが、もし同じスリーカードを手札に揃えたプレイヤーが複数存在するとどうなるのでしょうか。
このような場合には、スリーカードを構成する3枚の同じ数字のうち、よりランクの高い数字を揃えたプレイヤーの勝利です。ポーカーではAが最も強く、2が最弱となっているため、Aのスリーカードが最強のスリーカードということになります。
また、♦9♠9♣9と♦9♠9♥9のように、もし2人以上のプレイヤーが同じ数字のスリーカードを揃えた場合(コミュニティ・カードを使うとこの可能性もある)には残り2枚のカードのうち、最もランクの高い数字を持っているプレイヤーが勝利します。この際、2枚のキッカーのうち強い方の数字も同じであった場合には、残り1枚の手札の数字を比べ、勝敗を決定します。
他の役と同じように、2枚のキッカーの数字の強弱は、同じ数字のスリーカードが揃った時にのみ勝敗と関係するので、仮にAやKがあったとしても、スリーカードの数字自体が弱ければ負けてしまうため注意してください。
07.スリーカードが出る確率は?
揃えることが出来ればかなり強い役であるスリーカードですが、では実際に実際にポーカーの試合でスリーカードが揃う確率はどれくらいあるのでしょうか。
手札の入れ替えの方式などは、プレイするポーカーのルールなど次第で異なるため、実際の試合ではなく、ジョーカーなしの52枚のデッキからランダムに5枚のカードを引いた場合にいきなりスリーカードが揃っている可能性を見ていきます。
52枚のカードから5枚を選ぶ全ての組み合わせは、2598960通りとなっていますが、このうちスリーカードが成立する手札の組み合わせの数は
13C1(13の数字から1つを選ぶ組み合わせの数)×4C3(4つのスートのうち3つを選ぶ組み合わせの数)×12C2×4C1×4C1(残り2枚のカードの数字の組み合わせとスートの組み合わせ。フルハウスやフォーカードにならないような組み合わせである必要がある)
=13×4×66×4×4
=54912通り
です。
したがって、手札の入れ替えのない状態で最初に引いた5枚の中にスリーカードが揃う確率は、54912/2598960=約2.1%となります。
スリーカードが揃う確率はかなり低く、スリーカードの次に強い役であるツーペアが揃う確率を同じように計算すると約4.8%となっているため、その半分以下です。
ただし、スリーカードより上位の役が揃う可能性はストレートで約0.4%、フラッシュで約0.2%とここから一気に下がり、ロイヤルストレートフラッシュまですべてを合計しても1%に満たないため、これらと比べるとスリーカードは揃えることは比較的簡単です。
08.スリーカードの例
スリーカードは同じ数字3枚揃ってさえいれば成立する役で、特にスートや数字の制限などはありません。このため、例えば以下のような5枚の手札が揃った場合は全てスリーカードです。
スリーカードの強さは3枚揃っている数字のランク順に判定されるため、上の3つの手札であれば、③、②、①の順に強いということになります。
09.まとめ
手札に3つの同じ数字を揃える役であるスリーカードについて解説しました。ポーカーではよく登場するワンペアとツーペア相手に勝利することが出来る役なので、もし手札に揃えることが出来れば有利に試合を進めることが出来るはずです。
ワンペアにもう一枚数字を加えるだけで完成するので、もしワンペアが揃っていれば、揃った2枚を手札に残しつつ、残りの手札でスリーカードを狙う、といった戦い方も出来るのもスリーカードの魅力の一つです。
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