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『名人戦』に挑むゲストプレーヤーの意気込みに迫る!②
2021年の集大成。国内のポーカープレーヤーランキング100位以内のトッププレーヤーしか参加することができない最強トーナメント『名人戦』。世界を舞台に活躍し、日本を代表するトップ オブ トップ たちでさえも喜んで参加するという本大会は、2021年で3回目を迎えた。そんな強者たちが、“脳力”を駆使し凌ぎを削る修羅場に招待・推薦されたゲストプレーヤーたちに、開始直前のわずかな時間でコメントをいただいた。回を重ねるほどに、熾烈を極めてきた「頂」(いただき)を、虎視眈々と狙うゲストプレーヤーたちの意気込みはいかに?!
◆主催&トッププレーヤー
小倉 孝(一般社団法人マインドスポーツ連盟 代表理事)
今の盛り上がりを消沈させないように、もっと大会を進化させたい
2022年も日本のポーカー市場の起爆剤になりそうな企画を作っていきます
倍々ゲームで増えているポーカー人口
国内ポーカートーナメントにおいて、今もっとも熱い戦いが繰り広げられていると言っても過言ではない『名人戦』。2021年で3回目を数え、国内プロポーカープレーヤーのキング オブ キングを決めるトーナメントを開催しているキーマンのひとりが小倉 孝だ。自身も常にトップ オブ トップに名を連ねながら日本国内でのポーカー市場の拡大、マインドスポーツの普及に尽力をしているプロポーカープレーヤーである。本大会もオーガナイザーであるとともに、国内ランキング3位のプレーヤーとして参加することになっている。大会開催直前の忙しい最中に、わずかの時間を割いてもらいコメントをもらった。
「おかげさまで、今年も多くのトッププロたちに集まっていただけました。海外を主戦場にしていて、国内トーナメントにあまり興味のないプレーヤーの皆さんにも参加していただけているのは、本当にありがたいことです。おこがましいですが、コロナ禍だったということを割引いても、これだけ多くの有名トッププロが集うのは『名人戦』だけだと思っています。単純に100位以内と言っても、連絡がつかないプレーヤーも多くて、実は簡単には集まっていただけない(笑)。それでも『名人戦だけは出たい』と言ってもらえるのは、とっても名誉なことです。
そもそも、『日本テキサスポーカー』のシンボリックなイベントとして、このトップ層が集まる大会を企画しました。名人戦ポーカー競技の放送を見ると、ポーカーの魅力や世界観が視聴者に伝わり、マインドスポーツの世界はなんてエキサイティングで奥深く、楽しそうなんだ、ということが伝わっていけば良いですね」
ここ数年の日本のポーカー市場の伸びは、めざましいものがある。コロナ禍になる前から倍々ゲームでポーカー人口は増え始め、コロナ禍でもその勢いは止まっていない。2021年のWSOPの日本人挑戦者が200人を超えているのもひとつのバロメーターだろう。早くからWSOPにも参加し、国内でのポーカー普及を牽引してきた小倉氏の見解はこうである。
「テキサスポーカーをやったことがあるという人の推計人口は直近で50万人は超えたんじゃないかと言われています。またテキサスポーカーは今後も社交の場として機能すると思いますので、ポーカー人口は更に増え続けるかと存じます。事実、日本各地でポーカースポットが物凄い勢いで新規オープンしていますしね。また、Youtubeで気軽にポーカーコンテンツを観られるようになったり、オンラインでポーカーが楽しめるようになったのは大きいですね。『世界のヨコサワ』とか、ポーカー人気に火をつけたYoutubeコンテンツのひとつではないでしょうか。世界で戦って、結果を残しているプロポーカープレーヤーがいることは、励みや目標になりますし。僕自身は十数年前になりますが、アメリカ留学に行っていた友人が本場のテキサスホールデムを知って、日本に戻ってきてから僕らに教えてくれました。それが友人たちの間で広まって、WSOPに挑戦するまでに至る(笑)。今の人たちも情報経路は違いますが、同じようにネットで知って友だちに共有して、みたいに広がっているんだと思います」
ネットのチカラは、ポーカーのプレイスタイルにも大きく影響を与えているようだ。かつてのポーカープレーヤーは、相手の仕草や目の動きなども探りながらプレイしていたが、今はそのようなプレーヤーは少なくなったとのこと。服装も同様に、フードを目深に被りサングラスで表情を見られないようにするようなスタイルもあまり見ない。
「十数年前とはあきらかに違いますね。みんな勉強をして挑んでいます。AIの進化もあったりして、動画やネット、アプリなどでたっぷり勉強してきてます。プレイも早いですし、相手との駆け引きもあることにはありますが、まずはハンドでどうするかを瞬時に決めていっています。なので、相手の仕草がどうこうというのは関係なくなってしまいました。昔は、テーブルのどこかでは、スロープレイやブラフがどうのこうのと喧嘩になったり、怒鳴りあったりがありましたが、今はほとんどないと思います。そんな時間があるなら次の手。その代わり、勉強していなければ勝てない。みんなよく勉強をしています。今のポーカーは、スマートに、より洗練されたと言えますね。心の読み合い、駆け引きという面もありますが、今はむしろ気遣いがあるかどうかもプレイに影響していると思います」
今後は、マインドスポーツとしてますます成熟し、ポーカー人口ももっと増えていくと小倉氏はみている。2022年の連盟としての動きや今後の展開を最後に伺った。
「今の盛り上がりを消沈させないように、もっと大会を進化させていきたいですね。連盟には理事が7名いますが、それぞれがまったく違う職種で活躍している企業のトップばかりです。理事たちが連携して、組み合わされば、また大きな取り組みができると思っています。やはりポーカーはグローバルな競技ですので、自由に海外大会へ挑戦出来ない現状はあまり宜しくない状況ではありますが、日本の中ではポーカー熱が非常に高まりを見せていますので、ふとしたキッカケで2022年に日本を湧き立たせるような大ブームが到来することもあるのではないかと思っています。我々はその機を逃がさずに、老若男女が楽しめるマインドスポーツの素晴らしさを、世の中へ伝えていける企画や取り組みを真摯に継続していければいいな、と考えています。改めになりますが、2022年も日本のポーカー市場の起爆剤になりそうな企画やコンテンツを実施、配信していければと思っています。これからも応援をよろしくお願いいたします」
「名人戦 2021」の模様はこちら
◆ゲスト参加者のインターバルコメント
「Day1 LEVEL1-2」終了直後のブレイクタイムに、ゲスト参加してくれていた「MY FIRST STORY」のHiroさん、Kid'z さんのお二人に直撃し、コメントをいただいた。
Hiroさん(「MY FIRST STORY」ボーカル)
せっかく招待してもらってゲスト参加しているので、何か結果を残せるように頑張りたいです。ただ、今のところ特に秀でて、取り立てて言うことはないかなって感じでちょっと残念です。コールして何もできずの繰り返しですね。インターバル後は、少しでも結果につながるように頑張りたいです。
>読者へのメッセージ
ポーカーは、精神面が左右するマインドスポーツと言われてる競技なので、ゲーム(遊び)としても楽しめるし、本気でやっても楽しめるし、奥が深くて面白いので皆さんにもぜひやっていただけたらと思います。
Kid'z さん(「MY FIRST STORY」ドラム)
沈んでは浮いて、また沈んでは浮いての繰り返しで、なかなか厳しい戦いになっています。前半はハンドがあまりにも入ってくれなくて、わりと苦しい展開が多かったです。ちょっとここから頑張って耐えて、少しでも登っていきたいです。
>読者へのメッセージ
ポーカーを始めてから、ゲームごとに何か人間性を育ててもらえる要素があって、ずいぶんと精神面で成長できた部分があります。相手の気持ちになって考えることや、相手のことを考えられるようになりました。興味があってみたらぜひやってみて欲しいですね。
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