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WSOP準優勝の岡本詩菜さんが語るポーカー人生とこれからの目標
今回は2023年7月26日に開かれたm HOLD'EMチャンピオンシップ2023 SEASON SUMMERに参加いただいた岡本詩菜さんにインタビューさせていただきました。
【岡本詩菜(Shiina)】2022年 TPC Main Event優勝、2023年 WSOP Ladies Runner-up 準優勝
― ポーカーとの出会いについて教えてください。
元々ボードゲームが好きで、その延長でポーカーにハマっていきました。
ポーカーは運と実力のバランスが他のゲームに比べて優れているところが好きですね。
あとは非日常感を感じられるところですね。際どいプレイをした時に日常ではなかなか経験しないような緊張を感じられることや、海外トーナメントで大金を獲得できるかもしれないという夢があるところもハマった理由だと思います。
その後はアミューズメントカジノに行き始めて、気になったハンドを上手い人に質問などしていたのですが、
上手く勝てなかったのでその辺りから徐々に本格的に勉強するようになっていきました。
― 今までどんな勉強をしましたか?
最初は本から入りました。「ステップアップポーカー」と「ポーカーエリートの「公然の秘密」」という本はすごく良かったです。
その後はGTO Wizardを使ったり、レベルの高い人たちの勉強会に混ぜてもらって色々教えてもらったりしました。最近ではGTO Wizard Blogを読んでトーナメントへの理解がとても深まったと思います。
後はコーチングですね。兼業プレイヤーのすごく強い憧れの人に直接連絡してコーチングをしていただきました。自分のプレイしたハンドをまとめて送って、フィードバックをもらうと自分が気づいていないミスを見つけられますし、正しい勉強法などを知れたのですごく良かったです。
― 勉強のモチベーションが続いているのはどうしてですか?
ポーカーが楽しいからとしか。。。(笑)強いて言うなら、勉強したらした分だけちゃんと強くなれると信じているからかも知れません。以前Amu君がインタビューで話していた「理論を信じられることが成長には不可欠」という言葉は本当にその通りだと思っていて、そう信じることでモチベーションも続きますし強くなっていくと思います。
トーナメントは勉強量と結果が比例しにくいので不安になる時もありましたが、最近ようやくそれが身になっているなと思えるようになりました。
あとはTPCの優勝や今回のWSOPなど、良いタイミングで上振れているのはあるかも知れません。
― これからポーカーを勉強する人にアドバイスをください。
センスは関係ないと思ってほしいです。
トップ0.01%ぐらいの世界では必要かもしれませんが、ほとんどのプレイヤーにとっては関係ない領域で、誰でも勉強すれば強くなるはずです。
勉強することだけがポーカーが上手になる唯一の方法だと信じられることが大事だと私は思います。
― WSOPのエピソードを教えてください。
すごく緊張しました。最初から1日2,3時間しか寝られず、トーナメントは毎日12時間あるので非常に大変でしたね。
ファイナルテーブルでは全体のチップの45%くらいを持っていたので、優勝しなくてはいけないというプレッシャーが重かったです。メンタルコントロールは反省点ですね。避けられないような衝突でチップを大きく減らすことが続きましたが、それでもヘッズアップまで進めたので、実はその時点あのきつい場面からここまで来たのだから十分だ、という気持ちになっていました。また、緊張感も相まって早く終わらせたい、という気持ちになってしまい、雑なプレイをしてしまいました。ただ、そういったメンタルでしかプレイできなかったこと自体が当時の実力だと思っています。
五分五分の勝負を3日間ほとんど負けなかったので、全体を通してラッキーだったと思います。
― これからの目標はありますか?
キャッシュゲームをもっと強くなりたいです。
今回初めてWSOP時期にキャッシュゲームの$5/$10をプレイしたのですが、$5/$10と$10/$20は大きな差があるように感じています。$10/$20でしっかり勝てるようになりたいですね。
今回WSOPで結果を残せたことは嬉しいですが、トーナメントはやっぱり運の要素が強いので、具体的な結果の目標を立てても意味はないと思っていました。それよりもトーナメントは理解を深めるという定性的な目標に留め、キャッシュゲームでは一定のステークスでしっかりとしたウィンレートを出すことを当面の目標にしています。
取材・文/森 大維河
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